季節の話

 高校の横を通っているとき、ざっと冷たい風が吹いた。それは既に散ってしまった地面に積もる花びらを舞い上がらせる。くるくると数度円を描いた薄紅色はどこかへと流れて行き、そしてまた、新しい風に、身を任せる。地面から空に舞い踊るそれはまるで雪のようで。この景色に桜『吹雪』だなんて名前を付けた人の気持ちが、少しだけわかった気がした。これはさながら春の雪。春でも雪は毎年、降っていたようだ。桜と雪は、きっと似ている。

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