第8話 日本国政府への提言
今日も、金髪幼女、可愛い女の子が、ウインクしながら、マンコをクパクパする流行りのアニメーションを見て癒されています。
いつでもスマートフォンは凝視するものです。
現代日本人の義務。
スマートフォンを凝視することで、精神衛生が保たれる。
イライラして所持しているサバイバルナイフで偶然前を歩いていた人の頸動脈を切断するなんてこともなくなる。
治安も良くなりますよね。
だから、駅のホームを歩きながら、当然、スマートフォンを凝視。
ウインク、クパクパするマンコ。とても、最高であり、この駅のホームの壁すべてが、美少女のウインクとクパクパするマンコのポスターで覆われないのは、なぜかわからない。
やればいいのに。
こんな最高なものを、なぜ、この圧倒的な癒しパワーを、人々は駅のホームに求めないのか。
景観も最高のものになるはずだ。
だから、駅のホーム内にあるベンチで、俯いて元気がなさそうな人に、動画を見せてあげようとした。
しかし、その人は白目を剥いていたので、魅力的なアニメーションを、見ることができませんでした。
「あなたを癒したかったが、残念です。」
私は述べました。
白目を剥いている人は、自分は、白目を剥いて歩きながらあらゆる感情表現を目指す画期的な劇団で監督を務めていたが、嫌になり、もう辞めたんだ、と話しました。
嫌になることは、たくさんありますよね。
私は同意し、彼の隣に腰を下ろしました。
白目を剥いている若い男性は、
「その癒しっていうのはなんだ?」
と聞いてきました。
私は、勢いよく、金髪幼女、可愛い女の子がウインクしながらマンコをクパクパする流行りのアニメーションだと述べました。
「ああ、だめだ。俺は美少女よりも、熟したおっさんのムッチリしたケツ、その、毛深いケツ穴がヒクヒクしているのに、癒しを覚えるタイプなんだ。」
「そうですか。」
「そうなんだよ。いつでも、40歳代から50歳代の熟したおっさんの毛深いケツ穴を、俺は味わいたいんだ。美少女はいらねえ。ちっとも反応しねえ。美少女のマンコを見ても、なんもエロさを感じない。猥褻だとか、全く思わないんだ。ハートが熱くならない。気持ちはありがたいが。」
見解の相違。
それは、多様性を認めないといけない寛容な現代においては、よくあることです。
だから、気にしない。
駅前広場に設置された大型モニターには、常に、大きくマンコとチンポコが映し出され、結合し、ヌチョヌチョと、激しい音を出していた。
モニターの前には仕事帰りのスーツ男性たちが陣取り、しゃがみ込み、下半身を露出、モニターを凝視しながら、己のチンポコを熱心に扱いた。
女性たちも、濡れて来た、と述べて、草むらに入り、マンコをいじり出す。
疲れ果てたビジネスマンたちが、癒しを得る。
必要なことだ。
自宅という閉鎖空間ではなく、駅前広場というオープンフィールドで、人々は現代社会の闇から、束の間、解放されたのである。
はあ!イグッ!
イクイクイク!
誰の声か、もはや判別がつかぬ。
歓喜の合唱のごとく、駅前広場には、人々の快楽の声が鳴り渡る。
「ここは天国か。」
そのように述べた老人もいた。
60年以上、会社員として勤務してきて、疲弊の極み。チンポコは20年以上、反応がなかった。
それが、天国の力で、ムクムクと巨大化。
アギャー!
老人は叫びながら下半身を剥き出しにし、しゃがみ込み、猛り狂う硬いチンポコを、涎を垂らしながらしごいた。
涙ぐましいエピソードであろう。
疲弊したビジネスマン、ゾンビみたいに生気のない目をしたおっさんたちは、勃起という概念さえ忘れてしまい、終いには、私は自殺するために生まれてきた、と述べてビルから飛び降りていくのだ。
弾圧されている女性たちも、もちろん同様である。
それが、駅前広場に大きなモニターを設置するだけで、みんなが、こんなにも生き生きとするのだ。
日本国政府への提言。
駅前広場に大きなモニター。
モニターには、常にマンコとチンポコを大きく映せ。
ヌチョヌチョ結合させよ。
さすれば人々も、ゾンビ状態を止めるであろう。
日本国政府は、ただちに健康なマンコと健康なチンポコの持ち主を税金で大量に雇い入れ、動画の撮影に邁進すべきである。
私は電車に乗り、吊り革に掴まり、片手にスマートフォン。
スマートフォンでは、金髪幼女、可愛い女の子が、ウインクしながら、マンコをクパクパしています。
そして、今まさに、そのマンコに、赤黒いチンポコが、入ろうとしている。
私は勃起しました。
でも、気にしません。
他の人々も、スマートフォンを凝視し、思い思いに、欲望を満たす行為に耽っているわけで、私のチンポコが勃起し、ズボンの盛り上がり方が明らかにおかしくとも、問題は何も起こらない。
多分、電車内で刺されても、スマートフォンを凝視することは止めない。
ピンク色のマンコが、クパクパ動く様子を、何よりも愛しているからです。
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