第2話 適切な対応が出世の近道
犬や猫を飼うことは奴隷制度の正当化行為であり、到底容認することはできない!
お前が寂しいから、お前が可愛がりたいから、という理由で犬や猫という、かけがえのない命を飼う、そんな残酷なことがなぜ許されるのか!
ペット制度こそ現代における生命への侮辱行為の最たるものだ!
フリードッグ!フリーキャット!
自由をなくした犬や猫は、餌をくれる人間に従わざるを得ないに決まっている!
それを、犬や猫が、あたかも人間に懐いている、人間を好んでいるなどと、勝手な、エゴイスティック極まりない解釈をするな!
だいたい、犬や猫の気持ちを代弁するとか言って、裏声で吹き替えする奴!
あいつ死ねよ!即死させろ!一番気色悪い!
しかも、そういうのをゴールデンの時間にテレビで放送!
許せない!
残酷すぎるペット野郎どもを駆逐しろ!
政治家は何してんだ!
所詮は国家の寄生虫だ!政治家なんて!
フリードッグ!フリーキャット!
気色悪い赤ちゃん言葉で犬や猫に迫るおっさんのケツに鉄アレイぶち込めよ!
私は一通りの演説を終えると、床に蹲っている女を立たせた。
俺は別に犬や猫なんか好きじゃない。
私は言った。
女の反応は皆無。女は全裸だ。
黒髪ロング、乳首が長い、マンコの毛が濃い、顔は、魚に似ている。
私はポケットからサバイバルナイフを取り出して、女の鎖骨から、腹、下腹部まで、縦一文字に裂いた。
ドババと血が出た。
赤黒い、あるいは青黒い女の臓物が、大量に、床に落ちた。
くせえし気持ち悪いもんを見せるんじゃねえぞ!もっと思いやりを持てや!
私は叫び、女を突き飛ばした。
血溜まりに倒れた女から謝罪の言葉は全くない。
ムカつくし、頭にきた。
人に迷惑かける奴は迷惑かけている自覚がない。
お前みたいな奴は永遠にダメなんだ!すぐに謝罪して適切な対応をしないと出世できない!わかるか!
倒れている女は白目を剥いて無言。
親切に説教してやっているのに。
ムカつくし、頭にきた。
全くふざけている。
世の中許し難いことが多すぎる。
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