第45話- 視えざる慟哭

突然の便り、一目見た私は固まった。


何事も無かったように振る舞う私、しかし自分の中では心が崩れ千切れていった。

さざ波のように近づいた悲しみは今や怒涛となって私を弄ぶ。


誰にも気づかれてはいけないのだ、愛してはいけない人と結ばれて居たことは、すべてを記憶に閉じ込めて。

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