月夜に君を唄う
秋月そらノ
プロローグ
夜も深まり、寝静まった人が多い時間。空を見上げると、星空が広がっていた。綺麗な星空を眺めていると、君のことを思い出す。君と出会ったのも満点の星空の下だった。
私は、ベンチに座り星空を眺めながら、君について思いを馳せる。色々な思い出がよみがえってくる。良いものから、ろくでもないものまで、様々な記憶が目の前に広がる。
今日、君は来ていない。君と会う時は約束もせずに会っていた。どちらかが先に来ていた。この広い公園でたわいもない話をし、笑いあった。
最初にこの公園であったことは、昨日のように思い出せる。彼のことを思い出し、笑みがこぼれる。
しばらく時間が経ち、体が冷えてきた。
夜は日中よりも冷える。今日はもう帰ろう。帰る準備をして、ベンチからたつ。
また、こよう。ここは、君との思い出の場所でなく、私の癒しのスポットでもあるのだ。
帰ろうとしたときに、”またね。”と声をかけられた気がした。思わず、笑みがまたこぼれる。
またね。雲がはれ、星が見える日にでも―――
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