短編小説というのは、その字数の制約もあり、登場人物の人生を描いたり、壮大なストーリーを紡ぎ出すには向いていません。ではどういった物語が求められるか──そう、まさにこのような幻想的で登場人物たちがたちまち好きになってしまうような物語だと思うのです！！ ユリウスとアイノの、誰にも邪魔されない神聖な夜。特にユリウスの、訴えかけるような地の文が、一読者として、僕さえも逃避行にいざなってくれたようです。それにしても、ここまで他作品と世界観を共有することが出来るものなんですね……僕はバラバラで軸が通っていないので、霜月はつ果さんのその筆力が羨ましくなってしまいました。そして、すっかり霜月はつ果さんのイメージが夜になりました。凄く素敵な逃避行でした。

霜月さま

久々の新作に胸踊りました！！
すごいドキドキ・ワクワク感で、箒に乗った二人が螺旋状にクルクルと空へ空気を切り裂いて上っていく様子が目に浮かびました。
霜月さんの作品いいですよねぇ。
文章とか表現とか最高です。
これからも執筆頑張ってくださいね。。