第6話・恋に落ちる



(サト、マントを創造してくれ)


【了解】


【完了

マントの創造に成功しました】


マント

破壊不可

浮遊魔法

超越無効

自動治癒

成長

存在阻害

譲渡不可


(ちなみに存在阻害や浮遊魔法、自動治癒なんかは魔力を込めないと発動しないが、それ以外は常時発動である)


そしてトハンはマントを装備して


「じゃあ行ってきまーす」


と言って宿屋、休心宿を後にするトハン


(なぁサト、無敵って言うのは面白くないから【超越無効】を【超越耐性】にしてくれないか?後、俺がいつも使ってた【状態異常無効・疲労無効・痛覚無効】とかのはそのままで)


【了解 ワールドスキル【超越無効】をゴッズスキル【超越耐性】へと弱体化

ただし一部の無効系統スキルの弱体化を抵抗レジストしました

称号「戦闘狂候補」を獲得】


戦闘狂候補って俺そんなヤバいのかな?



よしギルドに付いた

ちなみにマスクとローブは付けていない

あれは深夜活動する時だけにしようと思った。


ガチャ

キィィィ


とドアの開ける音が鳴り響き掲示板に向かっていく


うーん、どれにしようか

そう考えながら、掲示板に貼り付けられている依頼を見ていく


(よし、これにしよう、討伐は昨日散々やったしな)


[採取依頼・癒し草×5 報酬 大銅貨5枚]



「これを受けたいんですけど」


言いながら依頼書を受け付けに出す


「はい!分かりま」


言い終わる前に、いきなり後ろから話しかけられた


「おいおい、お前みたいなちっちゃいガキンチョが冒険者だって?へっ、笑わせんなよ、お前みたいなガキが、俺らのランクになるまで何年かかるんだろうな、ハッハッハ」


周りの人達は「あいつまた新人に絡んでるぞ」「あいつああ見えてもBランクだから私達じゃ何も出来ないし」

と言っている。だがそこまで恐怖も何も感じない。

(これが冒険者のBランクか…)


俺がレベルの低さに呆れ「はぁー」とため息をすると。


「あぁ?お前みてぇなガキには教育してやらねぇとダメみてぇだな、冒険者っていうのが何なのかをよォ」


男は指をポキポキ鳴らしながら俺の事を見ている。

多分男は、「こいつ、俺の事をバカにしやがって」とか何とか思ったんだろうが

とんでもない誤解である。

そしたら、受付嬢メリナさんが


「ギルドで暴力沙汰はやめてください!」


大きな声でそういうメリナさんだが


「暴力じゃねーよ。これは教育だ、冒険者の辛さを教えてやるんだよ」


そして俺は


「大丈夫ですよ、メリナさん、すぐ終わりますから」


という


「お?なんだ怖気付いたか?じゃあ遠慮なく教育させてもらう…ぜっ!」


言いながら、俺を殴ってくる男、だが──


【スキル【縮地】発動】


──その一撃は空振りで終わるそして続け様に


【スキル【威圧・魔王のオーラ・強者のオーラ・死の恐怖】を発動】


ドゴォォン!

凄い轟音を鳴らしながら周りの人達は「なんだこの音、それにこの今まで感じたことの無い圧力は!?」

と言う感じの色々な感想が帰ってくる

ちなみにこの轟音の正体は空間を揺らし圧をかけるその圧が音を出しているのだ

そうして気付けば俺を倒そうとしていた男はもう動かない


【スキル解除】


バタン!と音を鳴らしながら倒れる男

周りの人達は「死んだのか?」などと言っている。

周りの人は圧力は感じただろうが、恐怖やオーラは、この男が受けた1000分の1にもならないため男以外は昏倒したものはいない

あと、男は一応殺してはいない。ほんのちょっぴり精神は崩壊されてるかもだけどまぁこんなのでも一応Bランクだから大丈夫だろ。


「大丈夫、この人ちゃんと生きてますから」


男を持ち上げ一応救護室に運んでおいた


「それで改めてこの依頼を受けたいんです」


「あっ、はい!」


そしてその日「スログアドラー」という名で世界に知られることになる。最強の冒険者誕生の瞬間であった


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



「やっぱ、異世界と言ったら依頼をこなすことでしょってことでのんびり依頼するか」


そう思って道を進んでいくトハン、ちなみにこの道はギルドが採取依頼をしやすいように作った道であるがほぼ獣道である。

ちなみに癒し草はどこにでも生えていて価値が低い為、一本、大銅貨1枚(100円)なのであるまぁ新人ができる。めちゃくちゃ簡単な依頼だ

そう思いながら癒し草を探しながら歩いていると──


ギン!ギン!


───と音がした。音のする方向に向かってみると、街道で、1人の女性とそれを守るように立ち尽くしている武装した女性と武器を持ったゴブリン4体、棍棒を持ったオーク2体、ウルフ3体がいた

街道と言っても南の方角(俺が転生した森がある)は国も街も無く、村が少しあるだけで人はほぼ居ない、だから南門の検問所でと言った。


そして


「くっ、マズイこのままでは私は死んでしまう、せめてあなただけでも」


息を切らしながら言う女騎士(?)

しかしもう1人の女性は


「ダメよ、あなたを置いていけないわ、子供の頃から一緒にいたでしょ」


という女性


「しかしこのままでは。

貴方が死ぬと悲しむ人が大勢いるのです貴方だけでもどうか!」


戦いながら

大声で懇願する女騎士(?)


「貴方が死んだら私が悲しむわ!」


そう言い合っている女性達を横目にオークが棍棒を振り上げる。


(助太刀に入った方がいいな)


そう思いながら、出ていくトハンそして──


【融合スキル【戦闘】発動】


挑発のスキルによってオークは振り上げていた棍棒をすぐ後ろを向いて俺に当たるように棍棒を振り下ろす


「っ!お前危ない!」


女騎士(?)は俺を大声で絶望したような声を上げ、もう1人の女性はギュッと目を閉じる


(これは言葉にした方が後で楽そうだな)


そして俺は、2人に聞こえるようにだが落ち着いた冷静な声で、本当は言わなくてもできる武技を出す


「武技・無閃」


刹那━━周りにいたモンスターは全て首が飛び跳ねる


カチッ

と刀を納める


「そこの人、大丈夫?」


心配して声をかけるが女騎士(?)は唖然としている。もう1人の女性はゆっくり目を開け

「えっ?どうなってるの?」

と言っている


その女性が目を開けるた時


ドクン!?


な、なんだこれ、今世では感じたことのない感情が湧き上がってくる。だが俺は、この感情が何か知っていた。

まさかこの俺が神である自分が
























恋をしたのか──



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る