タイムスリップ型脱出ゲームへようこそ 〜平安〜

きなこもち

第1話 ことの始まり

さて、私たちは、ただいま平安に来ております。

空気感が雅だよ〜、平安。

服は重いけどね…って、急に平安⁉︎

急に言われても困るよね、ごめんね。(誰に謝ってるんだろ)

ということで、まずはことの始まりから。


もう二度とタイムスリップしてやるかと思っていたある日のこと。

気づいたら、あのカプセルの中。

はぁ⁉︎

ここにきた経緯が全く記憶にない。

「ふふっ、。」

あ、暗示⁉︎

「わしはついに、人を思い通りに操れるようになったのじゃぁ!」

ひぇ、この博士、ついに神の立ち位置に…

「というわけで、今度は、平安時代に行ってもらうぞ。」

平安!

「うぉっしゃ、平安に行ける!」

美沙さんが言う…、そういえば、美沙さんの存在忘れてた。あ、柊真と和さんもいる。

ごめんね、忘れてて。

「ルールは、これまでと同じじゃ。では、いってらっしゃ〜い!」

ジェットコースターの発車の掛け声みたいな声とともに、周りが光って、目が眩んで…


さて、ここまでのあらすじです。

自称、天才博士の野田葉佳瀬に騙された私たちは、タイムスリップをして、その時代での暮らしを楽しみながらペアを探し、二人の腕輪同士を触れさせれば元の時代に帰れる『タイムスリップ型脱出ゲーム』のモニターとして参加させられてしまいまして。

まあ、なんとか帰ってこれたんだけど、今回、またモニターにさせられたのです。

さて、ここで登場人物をご紹介。

まず、柊真しゅうま。私の幼稚園からの幼馴染で、中一。よく言えばクール、悪く言えば無愛想で、口が悪い。

次は美沙みささん。優しくて、茶目っ気がある。剣道の達人で、野田葉佳瀬の孫の中三。前回の江戸編では、江戸で一緒に暮らしてた。かっこいいんだよ〜。

次にやまとさん。美沙さんの同級生で、えっと、えっと…。ごめん、正直和さんのことはよく知らない。全く関わりないし。あ、悪い人じゃないのよ。

そして、この三人は、成績トップの楓学園中等部の生徒。賢いんだよ!

そして私、明。優しくて頭脳明晰、運動神経抜群の、ザ、主人公…、なに、急に入ってこないでよ、柊真!

…こいつの言うことは信じるな。正確にはドジで天然で鈍臭くて、そう言うタイプだからいつも中心なだけだ。(by柊真)

はぁ⁉︎ほら、口悪いでしょ⁉︎(負け惜しみ)

と、とにかく、あらすじはこの辺にしといて、平安に行こう!

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