自由世界を俺は創る!
@mugenkyara
第1話 世界が消滅してしまった!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーーー!!!
突然、ものすごい地鳴りがし、その後、俺は意識を失った……
どうやら世界というものが、一瞬で消滅したらしい。
ちょっと待てや! と叫ぶ暇もなかった。
まさに、アッと言う間もなく、ひとつの世界が消滅した。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おびただしい魂たちの「え?!」という思いが時空に充満した。
まるで、予告もなく……おかんにゲームのコンセントを引っこ抜かれたような感じだ。
しかし……起こってしまったものは仕方がない……
俺は、仕方ないな……と思った。
どういうわけか、世界が消滅したというのに、俺はその状況を認識できていた。
なぜなのかは、俺にもわからない。
当然、俺には肉体というものは既にない。
しかし、俺はまだいる。
どういうわけでそうなっているのかは、俺にもわからない。
死んだら終わりと思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。
しかし、世界がなくなり、肉体までなくなってしまうと、妙な気分になる。
こんな状態で一体どうしろというのか……
世界も肉体もないと、何もできやしない……
だが、何かしたい……
そう思いはじめた時、不思議なことが起こった。
薄ぼんやりとではあるが、俺の目の前というか、目はもうないのだが、俺の認識領域に世界もどきのようなものが見え始めたのだ。
それは明確な世界と呼べるような何かではなくて、漠然とした落書きのようなものが漂っているような感じだった。
ちょっと幽霊のイメージに似ているかもしれない。
俺は、とにかく何でもいいから、対話してみたいと思った。
このままずっと何もないところで一人ぼっちでは、耐えれそうにない。
「おーい! ちょっと話でもしないか?」
俺は、そのうすぼんやりとした幽霊みたいなものに声をかけてみた。
もちろん、肉体はないので、心でそのように念じたわけだ。
すると…… なんと、その幽霊が反応したではないか!
「お呼びですか? ご主人様」
俺は、飛び上がって驚いてしまった。
まさか、こんな幽霊もどきのようなものが、そのような反応をするとは思いもしなかったからだ。
だが、反応してしまったものは、しょうがない…俺は、前向きに受け止めることにした。
ここで俺が、話を合わせないと話しが終わってしまうかもしれないのだ。
俺は仕方ないので、ご主人様になりきることにした。
「うむ、ちょっと退屈しているんで、話し相手にでもなってくれんじゃろうか?」
幽霊もどきは、次第に近づいてきて言う。
「かしこまりました。話相手になってやりましょう」
なんだか、ちょっと変な言葉使いだなと思ったが、まあ、そんなことは問題ではない。
俺は、その幽霊と話をすることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます