ソード・ワールド2.5リプレイ「狼なんかこわくない」

ましろ

第1話ロールプレイしてみよう

GM : では、お使いクエスト「狼なんかこわくない」を始めていきたいと思います。

ゴーシュ : はいー。

GM : ある日、みなさんは〈まんまるミツバチ亭〉のギルド支部長、マリーからお茶のお誘いのカードが届きました。

マール : ほほう。

マリー : 「ちょっと相談事があります。よろしければおうかがいください」

GM : ちなみに全員ギルドに登録している冒険者です。いわば上司からのお誘いですね(笑)

ダリア : そんなこと言われたら、行かないという選択肢はないですよね。「あらあら」とか言いながら教会のお仕事を片付けてお招きに応じます。

ダリア : この場合は一緒に飲みに行きたい上司ですから、問題なしです(笑)

GM : (笑)

ゴーシュ : 「わかんないけど、明日の分の薪も用意終わってるし行ってみるかな」と何も考えずにいきます。

マール : こういう断りにくい言い方は怖い(笑)

GM : ちなみにマールは何処で寝起きしている設定かな?

マール : 考えていなかったので、普通に宿のほうがいいかなと。

GM : この村にある宿はミツバチ亭だけです。マール強制参加(笑)

ダリア : 泊まってる宿の女将さんから、お茶に誘われて断れるかと言われたら……(笑)

GM : ちなみにエリカは依頼がかぶったので、泣く泣く、泣く泣く! お茶会を断りました。

ダリア : (「お茶菓子が余ったら後でエリカちゃんに持っていってあげようかしら」とか思いそうなダリア)

GM : さてさて、集まった一行。まずはマリーから、心づくしのお茶のもてなしを受けます。

ゴーシュ : 「いい匂いのするお茶だなあ」

マール : 「あれー、なんかイーにおいするし。これハーブかなんか?」

ダリア : 「は~……ほっとするお茶ですね~。エリカちゃんが後から悔しがりそうなくらいに」

GM/マリー : 「うふふ、ちょっとお花とスパイスを混ぜてみたの。体も温まるはずよ」

ゴーシュ : 「薬湯みたいなものかー。今度俺もやってみようかな」(適当に野山で千切ってきた花を煮て飲もうかと思っている)

ダリア : 「……ゴーシュさん、薬草と毒草は区別が付かないことがありますから、一回私に見せてくださいね?」

GM/マリー : 「……よかったら今日の茶葉、お土産にお分けいたしますわ」

ダリア : 二人揃って心配する辺り、多分ゴーシュさんの思考パターンは読まれているとみました。(笑)

ゴーシュ : 「そうかな? 大体分かると思うけど……まあ見せるのは良いけど」

ゴーシュ : 「悪いな、マリーさん」

GM/マリー : 「いいえ、気に入ってくれて嬉しいわ」そうやってお茶とお菓子を振る舞いながらも、マリーは物憂げにため息を付く。「……こんなこと、普通は冒険者に頼まないのだけれど……」

ダリア : 「あらマリーさん、私達は普通の冒険者よりも気安い仲だと思ってましたけど……違いました?」とにっこり笑いながら

ゴーシュ : (なんだろう。難しいことを言い始めたぞ)と思いながらお茶を飲んでいる。

GM/マリー : その言葉に救われたように頬をほころばせて、「アシュレイ……娘がね、最近様子がおかしいの」

ダリア : 「アシュレイちゃんが?」と相づちを打ちながら、青空教室とか最近見かけたアシュレイちゃんを思い出したり。

マール : 「ははーん、恋煩いジャネ?」

ゴーシュ : 「そりゃああれだ。秘密基地だよ」

GM : 面白いなこの3人(笑)

マール : 「ヒミツキチ? そーいうのはオトコノコのシュミじゃネ?」

GM/マリー : 「最近、食べ物を持って山の奥の森にでかけていっては、動物の毛をつけて帰ってくるの」

ゴーシュ : 「5歳なんて男も女もねーと思うけどなぁ……」

マール : 「オンナは生まれた時からオンナだしぃ」

ゴーシュ : 「……まあたしかに」

ダリア : 「……まさか、恋煩いの相手が獣人……? いけません、まだアシュレイちゃんにはそういうワイルド系は早すぎます!」

マール : 「イージャン、あーしはそういうの好きよ」といいつつお茶を飲みながら、「マ、で考えるならさー、ペットかなんかじゃね?」

ゴーシュ : 「それか夕食のおかずを獲ろうとしてるかだな」

マール : 「アノコさー。賢いから、宿じゃペット飼えねーとかわかってて、こっそりカクしてんじゃねーかなー、なんてあーしは思うねー」

ダリア : 「夕食のおかずなら、私含めて村の猟師さんでそれなりに狩れてるとは思うのですが……ペット……それはそれでワイルドですね……」

GM/マリー : 「ええ……。うちは飲食もするから、ペットは伝書鳩だけ、て約束してしまったから……」

マール : 「やっぱそれアリよりのアリだし」

GM/マリー : 「でも、やっぱり心配で……。ただの、普通の犬ならいいんだけれど……」

ダリア : 「それなら、相談してくれたら近所の方に相談したり教会の方で何とかしたり……ああでも、アシュレイちゃんだと、無責任だと思ってしまうかも知れませんね……」

ゴーシュ : 「よく分からんし見てくりゃいいんじゃないかな」

マール : 「なんかヒッカカルものいいじゃん。どーして、毛で、犬ってわかんの?」

ゴーシュ : 「ちょっと行ってくるわ」

GM/マリー : 「あら? なんとなく毛色と匂いで犬って、思ってたわ?」

ダリア : 「ゴーシュさん、後三分だけ待ってください!?」

ゴーシュ : 「ああ。そういえばアシュレイがどこにいるか知らなかったしな」(席に座り直す)

ダリア : 「ということは、毛色や匂いが犬に近い……あの、マリーさん、その毛は今あったりしませんか?」

マール : 「そこまでワカっててこんな質問とかパナイわー」

GM/マリー : 「ええ、ちょっと待っててくださいな……」マリーは洗面所に服を取りに席を立つ。

GM : マリーと入れ替わるようにアシュレイが帰ってきます。 「ただいまー!」

ダリア : 「あ、あら、アシュレイちゃん、お帰りなさい」と、一瞬噛みそうになりながら笑顔を作ります。

GM/アシュレイ : 「あれー? おかあさんはー? まあいっか!」厨房をごそどそ。

ダリア : 「マリーさんはちょっと今裏の方に行ってるんですよ。アシュレイちゃんもお茶どうですか?」

マール : 「どっかのワンちゃんを探してるし」といいつつアシュレイの様子を見よう。

ダリア : 策士なことを。(笑)

GM/アシュレイ : 「お茶はまた今度! ボクいま急いでるんだ! おかあさんに晩ごはんまでには帰るって、伝えておいて!」

ゴーシュ : 「なあアシュレイ……」(と普通に犬のことを聞こうとする)

GM/アシュレイ : ぴゅー! っと、走り去って行ってしまいました。

ゴーシュ : 「……お前、最近へんな犬を……ありゃ、いっちまった」

ダリア : GM、レンジャー技能で追いかけられそうですか?

マール : 追跡ロールできますかね?

ゴーシュ : 「気の早いやつだなあ」

マール : 「でもさ、逆にいや、チャンスじゃね?」

GM : 追跡判定はスカウトorレンジャーですね。

ゴーシュ : 「いまから追いかければ良いのか。頭いいな」

ダリア : ゴーシュさんがスカウトありましたっけ?

GM : アシュレイは森の方に走っていったので、レンジャーも含めます。

ゴーシュ : スカウトなら1あります。

マール : 「むしろ今ならワンちゃんをワンチャン拝めるとかナクネ?」

ダリア : 私もレンジャー1あります。どちらかが追いかけて、残りがマリーさんの話を聞いてから後追い、というのはどうでしょう。

ゴーシュ : 「うん? ワンちゃんをワンチャン? エルフの格言かな?」

ダリア : 「ワンちゃんをワンチャン……ぷっ、くくっ」吹き出すのを堪えます。

ゴーシュ : じゃあゴーシュが話聞いても仕方ないので追いかけましょうか。

GM : そこにひょっこりマリーが顔を出して「あらあら私なら気にせず。メタなことを言うと、ここでアシュレイを追いかけるのが本筋です」

マール : ぶっちゃけ話きくならセージでしょうが、ここは急ぎたい。て、おおう(笑)

ダリア : なんと(笑) じゃあもう、二人で追いかけましょうか。

ゴーシュ : じゃあみんなで追いかけましょう(笑)

ダリア : マールさんがついてこれるか心配なので、所々に目印を置きながら追いかけます(笑)

GM/マリー : 「では、気をつけていってらっしゃいませ」

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