第三の論争オナニー4決意


彼女も絶縁は言い過ぎたと思ったのか

彼女の眼には少し涙が滲んでいた。彼女もそれは嫌なんだろう。

(これは…いままでにないほどに大きな試合だ)

(これで負けてしまっては俺の彼女に対する思いは完全についえてしまう…やはり日常が壊れるのは一瞬…ということか…)

そう思うとこの関係は永遠に見えて儚いものなのだと思えてくる。

(一瞬でこの関係が壊れてしまう可能性があるのか…もし今回を凌いだとしても次が来るかもしれない…)

(…後悔はしたくない…俺は…彼女を納得させ…)

心の中でぐずぐずになっていた気持ちが固まる

(この思いを伝える…伝えてやる‼‼)

最悪の空気の中口を開いたのは彼女だった。

「…ごめん…ちょっと…言いすぎ…ちゃった…」

うつむきながら泣きかけているのをえずいて悟られないように文を途切れ途切れに発音している彼女の思いを踏みにじるかの如く彼はこういった。

「撤回しなくてもいい」

(これは俺との戦いだ…ここでカタをつけてやる…)

彼にとっては決意の表れのつもりだった。

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