彼女の論争過去1
ピピッ…ピピッ…
不愉快なアラーム音で目を覚まし時計を止めようと目をやると無慈悲にも時計の針は8時を指していた。
「うわあああ!またやっちゃったー!!」
いそいで身支度をしようとするもお気に入りのタイツが見つからない。
「まさか…あいつ…」
そう呟くと彼のもとへと急いだ。
そして予想どうりの光景があった。
「うわぁ…寝ながら私のタイツ食べてる…」
彼の寝顔は幸せそうだった。
「えいっ」
寝ている彼に六法全書を投げつける。
「ゴブッ!!」
腹を抱えて転がりまわる
「人のタイツを勝手に食べるな!ほら早く起きて!!遅刻だよ!!今度こそは許されないよ!!先生にGSG-9呼ばれちゃうよ!!」
「なんでドイツ連邦警察がくるんだよ…」
「もう8時だよッ!はやくおきて!」
「じゃあどのみち間に合わないんだしゆっくり寝ようぜ?」
「…それもそっか」
「だろ?一緒に寝るか?」
「うん!」
「じゃあお休み」
「こうやって一緒に寝るの久しぶりだね♪」
「まあお互いに大きくなったしなー」
(制服jkと一緒に寝れる僕は幸せ者です。腹の感覚がないことに目をつぶれば)
二時間後
「いやーすごい怒られたねー」
「まさかアスベスト吹きかけられるとはなー」
「やっぱり開き直って二度寝したのが駄目だったんだよー」
「それよりタイツかえせよー」
「ほんとにおいしかったぞ」
「わー、ずっと履かれるよりおいしく食べられたほうがタイツも幸せかな?」
「少なくとも俺は幸せだった」
(寝てる間に胸もんだの気づかれてないな?…)
(でもやっぱり成長してたなー)
「??どうしたの?そんな極上のステーキを食べ終えたみたいな顔して?」
「極上のステーキを食べたんだよ」
「???」
「でも昔から先生という先生に目をつけられてたよな」
「それは私のせいだよー」
「昔から庇ってもらって悪いよ」
「ほんとに悪いと思うなら」
「体で誠意を見せてもらうでしょ?」
「もう聞き飽きたよー」
(でもほんとに守ってもらってばかりだったなー)
(中1の時だったっけ)
おもむろに右足に着けたミサンガを見る。
(うふふ♪あの時からかなー?君を好きになり始めたの♪)
記憶をミサンガに重ねて思い出す。
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