ソシャゲ

バブみ道日丿宮組

お題:とんでもない天井 制限時間:15分

ソシャゲ

 限界突破というのはいわゆる限界を突破することを意味する。

 すごく当たり前のことを書いてるが、それ以外に意味を持たない。

 それだけに重要度が高い。

「……はぁ」

 限界突破は、現代社会だと、ソーシャルゲーム(ソシャゲ)で大きく実装されるシステムの一つだ。

 その反面、最初から実装されてないために不都合が生まれる。

 つまりは、ゲームバランスが崩壊する。

 高難易度クエストがすごく難しくなり、普通のクエストでさえも難解な答えを要求されるのが増えてく。限界突破は、いわゆる人権キャラクター戦争を起こす。

 もちろん、限界突破されたキャラクタ-が必ずそういうことになるわけではない。

 でも……産廃か、神か。結局はその2つしかない。

 だからこそ、限界突破は嫌われてる。なかったことにしたいと思う人間は少なくない。

 私は自分の好きなキャラクターが弱いと言われるのを見るのはとても不愉快だ。

 強くなってほしかったのに、強くならないというのはいったいどういうことなのだろうか。

 それは本当に強さを突破したのか? 限界はまだ超えてないのか? まだまだ成長するのだろうか。

「……ん」

 限界を突破することは普通の生活じゃ難しい。

 それはソシャゲの中も同じかもしれない。

 素振りを100回やったら、スピードがあがる。

 ダンベルを1000回やったら、パワーがあがる。

 勉強すれば、賢さがあがる。

 そういったことをキャラクターたちはしてるかもしれない、してないかもしれない。それで成長してるかもしれないし、してないかもしれない。

 人間社会と同じで、何をやったかなんてのは関係ないと思う。開発という神がソシャゲを決める。

 神が必ずユーザーが望む強化をしてくれるなんてのは甘い考えだ。

 試験なんかとは違う。答えがない答えを出すのがソシャゲである。

 上を目指すのであれば、おそらくそのシステムは必要かもしれない。

 だけど、本当に限界突破してるのかは怪しい。

 特に自分がやってるソシャゲは、とち狂ったのかと思うようなものしかしてない。

「……はぁ」

 もともと劣ってるキャラクターが新キャラで破壊され、怪しい限界突破でさらに置いてかれる。

 ほんとふざけた世界だ。

 いっこくも修正したく、私は今日も要望を山程送った。

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ソシャゲ バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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