第271話 仏性その八十 自由自在
「是作車運載因果。処於生不被生之所留、処於不被死之所礙、処於五陰如門開。不被五陰礙、去住自由、出入無難。若能恁麼、不論階梯勝劣、乃至蟻子之身、但能恁麼、尽是浄妙国土、不可思議。」
仏は車となって因果を積んで運ぶ。生きるに於いて生に邪魔されることはなく、死に於いて死に邪魔されることはなく、
五陰とは
仏、仮に大宇宙の真実・真理とすれば、それは大きな車のようなもので、大宇宙そのもので全てを載せているようなものだ。この大宇宙の運行の中では、生きること死ぬこともありのままであって、生き死ににうろうろおろおろすることはない。生きる、死ぬはその時ありのままに受け止めていればいい。執着したり、忌避したりする必要はない。
五蘊、色=物質、肉体、受=感覚器官が捉えるもの、想=頭の中に浮かんでくるもの、思い、考え、行=行動、識=精神作用。人間の有り様と言っていいかもしれない。この五蘊が開放され自由であり、五蘊が妨げになることはない。自由自在であり、人間の作る階級だとか評価など超越してしまう。
これは坐禅の境地である。坐禅した身心は大宇宙そのものであり、大宇宙の真実・真理と一体となって自由自在に行動できるようになるのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます