第193話 仏性その三十六 四祖と五祖の出会い

 「師諾。遂往周氏家女托生。因抛濁港中。神物護持、七日不損、因收養矣。至七歳為童児、於黄梅路上逢四祖大医禅師。

(師、諾す。遂に周氏家のむすめいて托生たくしょうす。ちなみに濁港じょうくこうの中につ。神物護持じんもつごじして七日損せず。ちなみにりて養へり。七歳に至るまで童児たり、黄梅路上に四祖大医禅師に逢ふ。)

祖見師、雖是小児、骨相奇秀、異乎常童。

(祖、師を見るに、是れ小児なりと雖も、骨相奇秀、常のわらわべに異なり。)

 後の大満弘任禅師は承諾した。遂に周氏の家の娘の腹を借りて生まれた。母親は気味悪くて小さな運河に捨てた。不思議な力が護って七日間無事だった。ついに引き取って養うことにした。七歳まで出家せずに普通の子どもとして育った。黄梅県の路上で四祖大医道信禅師に出会った。大医禅師が見ると子どもではあるが骨相が秀でていて普通の子どもとは異なっていた。

 物語の続き。四祖と五祖の出会い。

 この後重要な問答となる。

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