第122話 現成公安その二十一 この場所この時間が命

 「以水為命いすいいめいしりぬべし、以空為命いくういめいしりぬべし。以鳥為命いちょういめいあり、以魚為命いぎょいめいあり。以命為鳥いめいいちょうなるべし、以命為魚いめいいぎょなるべし。このほかさらに進歩あるべし。修証あり、その寿者命者じゅしゃみょうしゃあること、かくのごとし。」

 水そのものが命と知らなければいけない、空が命だと知らなければいけない。鳥が命だということもあるし、魚が命だということもある。命とは鳥だとも言えるだろうし、命とは魚であるともいえるだろう。さらにこのほかに歩を進めて検証すべきことがあるだろう。修行があり真実・真理の実現・実証することもある。その修証が寿命、生きるということであるのは今ここに記したとおりである。

 この宇宙と別に我々の命があるのではない。我々は宇宙とともに生きているのだ。切り離して考えてはいけない。今この瞬間行動しているこの空間が命だともいえるし、今この空間で行動しているから命があるともいえる。

 SDGsとか騒いでいるけれど、人間が生きることと空間を別個のものと考えること自体がありえないことだ。人間が自分が生きることだけを追求した結果世界が歪んできているんだろう。

 ロシアはプーチンは自らの利益しか見えずこの空間を乱し汚していることがわからなくなっている。どの国も多かれ少なかれ似たようなもんだ。

 坐禅して大宇宙の真実・真理と一体となる、自分が大宇宙の一部であり一体不可分であることを体感、体得しない限り人類の未来は無い。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る