「あんたさ、海沼大河だろ? 溺れすぎだろと思って、覚えてんだ。そっちは知らないだろうけどオレは知ってる。ていうか、あんたしか覚えてない。なんでだと思う?」
唐突にそんな風に話しかけてきた小学校時代の見覚えのない後輩と、機会を重ねるうちに一線を越えてしまってどっぷりハマりきってしまった大河。
とにかく「光り過ぎ」で身勝手な男と、彼に振り回される年上の青年の、何とも危うい物語です。
何となく、同じ作者さんのお話をいくつか読んでいると、この物語はどこに着地するのか予測——あるいは覚悟しながら読めるのですが、このお話は全く読めなくて、不安と期待で更新されるたびに悶えながらさらに続きが気になってしまいました。
ネタバレになってしまうのであまり多くは語れませんが、あらすじや最初の印象と比較して、ある意味とても繊細な恋愛小説(と言っていいと思います)でした。
おすすめです!