ソードワールド2.5外伝『竜鎧の王子、キングスフォールへ行く』

アトラ

第1話 KING'S FALL?

 ジニアスタ・トーナメントから約三週間後、ラージャハ帝国からキングスフォールに向かう魔動列車の中で、長槍を携え、ひと際異彩を放つ白銀の全身鎧を着たリルドラケンがいた。彼の名は“からの玉座”シエル・レーヴァテイン。

 ハーヴェス王国の冒険者ギルド“漆黒の刃”で活動する冒険者だが、同時にリルドラケンの王族『レーヴァテイン家』の第一王子でもある。

 そんな彼は王族であることを微塵も感じさせない口調で、対面席に座るドワーフとの会話を楽しんでいた。


「そんで支部長さん、あんたの移動式ギルドが画期的ってことは分かったけどよ、肝心の強い冒険者ってのはいるのか?」


「ふむ、そうじゃなぁ、大剣使いのアシュトン・フォーサイスや双剣使いのテオ・ユッセル辺りはうちの看板商品じゃ。彼らはお主らにも引けをとらないと思うぞ。名を聞いたことはないか?」


 メタリックブラックの髭を携えたそのドワーフの名は“鉄牛”オーロックス・アイアンオックス。

 列車そのものを冒険者ギルド支部にしてしまう“移動式冒険者ギルド”の提唱者にして、それを自ら実践したギルド“鋼の水牛号スティール・バッファロー”のギルド支部長だ。


「…いや、すまねえが、その名前は聞いたことはねえな」


「ははは、流石にブルライト地方にまで名は届いてはおらんか」


「しかし、あんたがそこまで言う実力者ってんなら、ぜひお相手願いてえもんだな」


 ふと、反対側の窓際に座っていた赤い鱗を持つリルドラケンが、スケッチブックの上で筆を滑らせていたを止め、顔を上げた。

 スケッチブックには車窓から見える景色が描かれており、中々の出来栄えに見える。

 赤い鱗のリルドラケンはシエルへと質問を投げかけた。


「シエル殿は、“漆黒の刃”から“鋼の水牛号スティール・バッファロー”に移籍を考えておられるのだったか?」


「あー…、移動式冒険者ギルドっつうのに興味は引かれるが、今んとこそこまでのつもりはねえな。というより、今回はそれを見極めるための視察みてえなもんでもあるしな」


「ふむ、そうであったか」


「それよりアドラのおっさん、いい加減“殿”とか言って堅苦しく喋るのはやめてくれよ?俺たち同じギルドの仲間だろ、シエルでいいよ」


紅蓮の竜尾レッド・テイル”アドラ・グレンドルフは、年下のリルドラケンのその発言を受け、ややばつが悪そうな表情を浮かべた。


「…う、うむ。しかしシエル殿は王族の生まれ。そして私もリルドラケンの端くれだ。かの偉大なるリルドラケンの第一王子相手に砕けた口調で話せという方が無理な注文ではないかな?」


「はぁ…そういう扱いを受けるのはあまり得意じゃないんだがな」


「…そうか、であれば、なるべく砕けた口調で話すように心掛けるとしよう。…殿ぐらいはつけさせてもらうが」


「というか、あんたドーデン地方出身なんだろ?レーヴァテインなんてハーヴェスで半分没落したような王家をよく知っていたな」


「レーヴァテインの分家がドーデン地方のゴルケブルク大公国にあるだろう? 私はかつてドーデン地方中を旅していたことがあってね。その過程で大公国に立ち寄った際に知ったのだよ」


「あぁ、そういえばそうだったな…」


 レーヴァテイン家には『本家』『分家』を含め4つの家系があり、その拠点がアルフレイム大陸の各地に点在している。

 シエルの家系であるスカーラ家はその『本家』にあたり、ブルライト地方のハーヴェス王国に拠点を構えているが、その他の『分家』は、ウルシラ地方、コルガナ地方、ドーデン地方に存在している。

 王族でありながら固有の国を持たないこの特殊な形態は、他種族との交流や旅を好むリルドラケンの特性を現しているだけでなく、レーヴァテイン家の発祥と歴史が大きく関係しているとされている。


(ゴルケブルク大公国の分家っつったら、確かスヴァンス家か。あの青い鱗を持った当主の…ええと、誰だっけ…ああ、アポリオン卿だ)


「ほう、シエル殿は王家の出身であられるのか。どうりで立派な鎧を着ていると思ったわい」


 二人のリルドラケンの会話を聞いて、率直に賞賛の言葉をかけたつもりのオーロックスに対し、シエルは鎧の奥の眼光をやや不機嫌そうに細めた。


「…この鎧はレーヴァテインの誇りだが、実際には見かけだけのものだ。俺の強さにはこの鎧や王家であることは関係ないぜ?」


「ふ、それは言わずとも分かっておる。冒険者の世界に身分や生い立ちは関係ない。ある意味、徹底した実力主義社会じゃ。だからこそ、お主らのような実力者が、わしは欲しいんじゃがな?」


「ほう、分かってるじゃねえか…。まぁ、ちっとは考えておいてやるよ」


 オーロックスのその回答はシエル的に正解であったようで、鎧の奥の鋭い眼光はふっと消え、すぐに機嫌を取り戻した。


「アドラのおっさんはどうなんだ?」


「…相変わらず嬉しい誘いだが、私なしではあのパーティはまだまだ不安なのでね。今回も遠慮させてもらうよ」


「むう、残念じゃのう。…おっと、どうやら次の駅につくようじゃな」


 魔動列車が徐々に減速し、窓の外の景色が雄大な高原から人工的な建造物へと切り替わる。

 終点キングスフォールまではまだまだ距離があるが、ラージャハ帝国からの道程を考えればあと少しといったところだ。

 ドーデン地方へ初めて行くシエルにとって、この駅もこれまでの駅と同様、見たことのない駅となるが、オーロックスとアドラは、以前にもこの区間を行き来したことがあったため、この駅には見覚えがあった。

 しかし、窓の外の景色を見ていたアドラは、ただ見覚えがあると言う以上に妙な既視感も覚えていた。


「…む、この駅。妙に記憶に残っているな…。なんだったか…」


 この駅は長距離列車用のパーキングエリアのような役割を持っており、現在シエル達が乗っている魔動列車もここでしばらく停車することになっている。

 旅好きのアドラはこういった駅に停車した際は、必ず下車して出発の時間までぶらりと駅や町の雰囲気を楽しむのだが、同じく旅好きではあるものの、大きな全身鎧を着用しているシエルは、列車の乗車下車の際に、車両内の椅子や出入口に鎧や槍がかさばってしまう経験を何度もしたため、車両からの出入りが若干億劫となってしまっていた。


 やがて列車が完全に停車し、扉が開いた。

 シエル達の車両には扉がないため、駅に出るためには隣の車両へ移動する必要がある。

 アドラが真っ先に立ち上がろうとしたところで、シエル達の耳に、隣の車両から男性の大きな悲鳴が聞こえた。


「な、なんじゃ!?」


「シエル殿、私が見てこよう」


 アドラは落ち着いた口調でシエルにそう告げると、足早に隣の車両へと向かって行った。

 眼を見開いてきょとんとしているオーロックスと比べて、シエルとアドラに動揺した様子がほとんど見えないのは、流石は現役の冒険者と言ったところだろう。


「おっさん!オレも行くぜ!…お、おい待て!クソ!相変わらずこの出入口ちっさいな!鎧と槍が引っかかって…!」


 シエルも立ち上がり、悲鳴の元へ向かおうとするが、ガチャガチャと椅子や出入口に体を引っ掛けてしまうのだった。


「ひぃい…!」


 アドラが隣の車両へ足を踏み入れると、そこには腰を抜かしている男性と、車両出入口の前で牙をむき出しにして男性に襲い掛かろうとしている、猫背で二足歩行の怪物がいた。


「こいつは…!」


 怪物は「グルルル…!」とうなり声を上げながら、顔を上げアドラを睨みつける。


「久しぶりに見る顔だな。そこの御仁、私の後ろへ!」


「は、はい…!」


 男性が腰を抜かしながらゆっくりと後退するのを見て、アドラも拳を構えながら数歩前に出て男性を自らの後ろにやる。


炎武帝グレンダールの炎よ!我がつるぎを鍛えたまへ!【ヒート・ウェポン】!」


 アドラがそう叫ぶと、彼の両拳が赤熱しだし、ボッと炎が着火した。

 それを見た怪物は自身の長い爪をアドラの方へ突き出すが、その爪がアドラの鱗に傷を付ける前に、火炎の拳が怪物の顔面へと直撃した。


「フン!」


「グギャァ…!」


 怪物の身体は後方に大きく吹き飛ばされ、反対側の車両連結部のドアに焦げた頭部をめり込ませると、ずるずるとドアを伝うように崩れ落ちて動かなくなった。


「アドラのおっさん!なんだこいつは!」


 数秒遅れでシエルが到着する。通ってきた車両連結部が傷だらけに見えるのは気のせいではない。


「シエル殿、こいつはグールだ。思い出したぞ…この町は確か…」


「グールっつうのかこいつ。…!おい!窓の外を見てみろ!」


 先ほどの車両からは見えなかったが、この車両から窓の外を見ると、街中に大量のグール達が跋扈している光景が広がっていた。


「これは…!大量のグール…!まさかあの時と同じ!」


 シエルとアドラが車両から飛び出すと、その姿を見た付近のグール達が、次々に二人に向かって飛び掛かってきた。


「おっと」


 シエルはそのうちの1体の胸を槍で突き刺すと、そのまま槍を横に振るい、勢いよく槍から抜けたグールを別のグールへとぶつける。


「はぁっ!」


 一方、アドラは身体を大きく横に捻って一回転させ、炎を纏った竜尾で数体のグールをまとめて薙ぎ払った。


「ハ、なんだか知らねえが、長旅で身体が凝り固まっていたところだ。こいつぁイイ運動になりそうだぜ…!」


「そんなことを言っている場合ではないぞ!まだ生きている者たちもいるようだ、町の者たちを助けねば!」


「わかってるつぅーの!民を助けるのも王族の務めだからな!」


 付近のグールを蹴散らしながら駅の正面口を出ると、正面口前の広場に置かれた噴水の前で、やや大柄で身なりの良いグールが大きな声で演説をしている姿が見えた。


「グーハッハッハ!我が名は“死喰い王”ゴールザ―ル!生者どもよ!約一年前はよくも我がグールの軍勢を倒してくれたなぁ!!だが、我はこうしてまた不死の軍勢を作り出した!今度こそ、この街の生者たちを喰らい尽くし、死の街へと変えてくれるわぁ!」


「…あー、どうやらあいつが親玉らしいな」


 槍先にグールの死体をぶら下げながら、シエルの鎧の奥の眼の光がふっと消えた。


「ん?なんだ、そこのでかい鎧男…と、その隣の赤い竜人は…はっ!?ま、まさか!?」


 ゴールザールはシエルとアドラの姿に気付くと、アドラを指さしながら叫ぶ。


「貴様ァー!!一年前はよくもやってくれたなぁ!ゆ、許さんぞぉ!!」


「なんだ?アドラのおっさん、知り合いか?」


「…実は約一年前にとある依頼の道中に私のパーティがこの街に立ち寄ったことがあってな。その時もこの街がグールの軍勢に襲われていたのだ」


「へえ、で、その時はどうなったんだ?」


「なんとかグール達を返り討ちにしたよ。今思えば、あの時の私達によくあの量を相手にできたなと思うがね。まさか、また遭遇するとはな」


 そう言って、アドラは肩をすくめた。


「グハハ!今回は二人しかいないようだな!それに比べ、こちらの数は前の倍!あの時のようにはいかんぞ!かかれ!我が不死の軍勢たちよ!」


 ゴールザールが号令をかけると、街中にまばらに徘徊していたグール達が一斉にこちらに走り出し、二人に襲い掛かった。


「こちらこそ、あの時と同じだと思ってもらっては困る!」


 アドラは片腕を正面に突き出すと、もう片方の腕でそのひじ下を掴み、叫ぶ。


「神聖なる光よ!不浄を滅せ!【ホーリー・ライト】!」


 曇天の空から、アドラの前方に光芒が降り注ぎ、その光の範囲内にいたグール達は燃えるように肉体を蒸発させた。


「ギャアァァアア!!」


「な、なにィ!?…神聖魔法か…!だが、こちらの数はまだまだいる!いくら強くともこの人数差、一斉に攻撃されればひとたまりもあるまい!」


 アドラの神聖魔法の範囲外にいたグール達は、その場に仁立ちしているシエルを取り囲み、一斉に爪で覆いかかる。

 ガギギギン!と無数の金属音が鳴り響くが、その直後に悲鳴をあげたのはシエルではなく、グールだった。


「が、ぎゃあぁあ!」


 両腕の爪が剥がれ落ち、のた打ち回るグール達。


「【エンチャント・ウェポン】…悪いな、その攻撃は俺には通らないぜ?」


「ば、バカな!無傷だと!?さてはその魔法の効果か!」


「…え?そうなのか?この魔法は武器を強化するだけのはずなんだが…まあいいや、そんじゃ、次はこっちのターンだ、なァ!!」


 魔力によって強化された槍で次々とグール達を串刺しにしていくシエル。


「流石だな、シエル殿」


「おっさんこそ、やるじゃねえか」


 ゴールザールは無残にもやられていくグール達を見てプルプルと怒りに震えていたが、ある時ハッとした表情に変わると、次に不敵な笑みを浮かべた。


「ふん、2回とも俺たちに遭遇しちまうたぁ、どうやら相当運がないみたいだな、“憎い王”グールバザールとやら?」


「“死喰い王”ゴールザ―ルだ!!…グ、グハハハ、あまり調子に乗るなよ貴様たち。前のようにはいかんと言っただろう…今回は“隠し玉”も用意しているのだよ」


「“隠し玉”…だと?」


 シエルはアドラの方をちらりと見やるが、アドラにも“隠し玉”には心当たりはない様子で、顔に疑問符を浮かべていた。


「グク…これを手に入れるのには苦労したよ、見るがいい!カトブレパスの眼を!」


 ゴールザールはその懐から大きな玉虫色の球体を取り出し、天に掲げる。

 すると、その球体に睨まれたシエル達の身体が急激に鈍くなっていった。


「…!、こ、これは…身体が!固まって…!」


「…こいつは、まさか、石化か…!」


「グハハハ!幻獣カトブレパスの石化の瞳を加工したものだ!竜人ども、そのまま仲良く石像になるがいい!」


 その眼球による石化の呪いは想像以上に強く、アドラとシエルの肉体は徐々に石へと近づいていく。


「く、中々強力な呪いだ…!シエル殿、このままではまずい…!先にやつを倒さねば!」


「……」


「グク!今更、危機感を覚えたところでもう遅い!そのどんどん鈍くなる身体では我に近づくことすらできまい!」


 高位の神聖魔法の中には石化のような呪い状態を解除できる魔法もあるが、プリーストであるアドラも、その魔法はまだ習得できていなかった。

 呪いの進行速度は眼に近づくほど強くなるようで、このままゴールザールに近づいていけば、奴から眼を振り落とす前に石像と化してしまうだろうことは明白であった。


「すまない、シエル殿、私の魔法ではこの呪いを解くことはできない!ここは一旦撤退を!」


「……いいや、その必要はない…」


 シエルはそう言うと、ガシャン、ガシャンと鎧を軋ませながらゴールザールへと近づいていく。


「馬鹿め!その速度では我の元へたどり着くころにはただの石像よ!」


「…あぁ、そうかもな…」


 鎧の男はゴールザールへと一歩一歩前進する。動きは鈍くなり、鎧を軋ませる音は徐々にその間隔を広めていった。

 男の表情は鎧に隠されており、何を考えているのかは分からない。ただ、その男は一歩ずつ、躊躇なく、接近していく。


「シエル殿!何を!」


「…ま、まぬけめ…!」


 ゴールザールは問題ないと分かっていながらも、鎧の男の気迫に圧され、思わず一歩、後ずさりをしてしまう。

 ガシャン。最後の金属音を鳴らせると、シエルの足はついに完全に静止した。


「……」


 ゴールザールの目前で足を止めたシエルの手には、液体の入った小瓶が握られていた。


「やれやれ、もう…これを、飲む、こ、とに、なるとは…な」


 ガチガチと音を立てながら腕が動き、小瓶がゆっくりと口元に近づいていく。


「な、なんだそれは!馬鹿め!みすみす飲ませると思うか!【リープ・スラッシュ】!」


 ゴールザールが至近距離で真語魔法【リープ・スラッシュ】を放つと、真空の刃によってシエルの持っていた小瓶が砕け散り、中の液体が周囲にばら撒かれた。


「グクク!まぬけ!」


 ゴールザールが勝利を確信した次の瞬間――――長槍がゴールザールの持っている眼球を貫いていた。


「!?!?な!?な!馬鹿な!もう完全に石化していたはず!」


「…今のは石化解除のキュアストーンポーションっつうんだ。それと悪いな、間違えたわ。こいつは振りかけて使用するんだったな」


「き、貴様ァーーーッ!!!!」


 ゴールザールが必死に爪を振るうが、白銀の鎧にむなしく弾かれる。

 ズン!ゴールザールの胴体に長槍が突き刺さった。


「グハァッ…!」


「チェックメイトだ、“憎い王”」


「グ、な、なぜだ!俺は“死喰い王”!なのに!こんなところで!またしてもこいつらに負けるというのかァーーー!!!」


「ウォオオア!!!」


 シエルは雄たけびをあげ、上空に向かって槍を振るうと、ゴールザールの肉体は勢いよく空中に投げ出された。

 直後、[剣の加護/風の翼]によってシエルの体がふわりと空中に浮き、風を巻き上げながら凄まじい勢いで垂直に飛び上がると、長槍でゴールザールの心臓部を貫いた。


「ぐふぁっ…!」


“死喰い王”と名乗ったグールメイジは力なく長槍にぶら下がる。

 シエルがブンと槍を払うと、“キング”の身体はそのまま地へと墜ちていった。


「ふぅ…感謝するぜ、ラルゴのじいさん」

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