第10話 送迎
裏社会に足を踏み入れたばかりの青年は眼前の光景を疑った。
それは暗殺任務を終えた先輩達を車で迎えに行った時のこと。
赤い口紅が印象的な美しい女の先輩とゴリラのように無骨な男の先輩を指定された公園まで送り届けた後、公園内の公衆トイレに先輩達が消えていったのを怪訝に思った青年は2人が出てくるのをトイレの前で待ち伏せた。
すると、10分程経って女子トイレから地味な女が出てきて「アラ、アンタまだいたの」と声をかけてきた。続けて間もなく男子トイレから美男子が現れ「お疲れ。トイレ?」と声をかけてきた。
その2人の声が先輩のそれだったのだ。
裏社会怖ェ。恐れ慄いた青年は足を洗うことを考えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます