死ぬまでアメリカをインドと思い込んでいたコロンブス
コロンブス(1451頃生~1506没)はイタリア人。
書物を読んで、インドや黄金の島ジパングに興味を持つ。
当時、地球は平面だと考えられていたため、アジアに行くには東に進むしかなかったが、「地球は丸い」と知って大興奮。
「……ってことは、つまり、船で西に進めばアジアに行けるんじゃね!?」と考えた。
そこで「航海の費用を負担してくれたら、アジアの黄金やスパイスの権利を差し上げます。だから私のスポンサーになってください」といろんな国にお願い。
するとスペイン王家からラブコール。
ちゃっかりスペイン王家と、発見された土地から得た利益の10%を自分の取り分とする契約をするコロンブス。
そして70日の航海の末、アメリカに辿り着く。
しかし、本人はインドだと思い込んでいたため、先住民をインディオ(インドの人)と読んだ。
現地人はコロンブスに親切だったが、彼はインディオを奴隷にしてヨーロッパで売ったり、強制的に税金をとったり、反抗したものは殺すという残虐行為を働いた。
彼は探検家というよりも、黄金やスパイスを未開の土地から奪って大金持ちになるのが夢の商人だったのだ。
これ以降、ヨーロッパによるアメリカ大陸の侵略は続き、黄金のためにアステカ帝国やインカ帝国は滅亡した。
先住民が大量虐殺されると、不思議なことに西と東で人口のバランスを保つかのごとく、ヨーロッパでは伝染病で同じくらいの人が死んだ……
自然は見てるのだろうか……
【頂いたコメント】
コロンブスが生まれた大航海時代は、まさにヨーロッパによる植民地支配の時代。国土再征服(レコンキスタ)を完了したスペインは、その余った軍事力を海外征服活動(コンキスタドール)に注ぎ、南米や東南アジアを次々に植民地へ変えていった。
これをイエズス会から聞いた織田信長は、天下統一後に中国大陸侵攻を計画したものの、光秀に阻止され、秀吉は信長のアイデアを模倣して朝鮮出兵を起こしたが、途中で病没。
奇しくも秀吉と同年にスペイン国王フェリペ二世も死去、スペインの衰退が始まった。
強引な征服活動はその反動も大きく、トップの死で政権が一気に傾くのが古今東西のお約束となっている。
(落木奥弘様)
いつもコメントありがとうございますm(__)m
感謝をこめてm(__)m
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