森鴎外 ドイツ美人と熱愛 北里柴三郎と脚気論争 日露戦争での大量死者の原因

 森鴎外と言えば、医者で文学者で軍人のエリート。


 ドイツのベルリンに4年間留学。


 美しいエリーゼと恋愛関係に。


 しかし、エリートで軍医の彼に外国人の妻など許されるはずもなく悲恋で終わり、この体験は『舞姫』という作品に活きている。


『舞姫』……19世紀のベルリンが舞台。日本人青年とドイツ人女性との悲恋をつづった短編小説。庶民には海外渡航が難しかった時代にあって外国人との恋愛話は衝撃的で、恋と出世との相克という鴎外の実体験への興味もあり、人気に火が付いた作品。


 鴎外が日本に帰国後、エリーゼは彼を追って横浜港につくが、鴎外の弟に説得されて国に戻っている。


 一方、鴎外は陸軍医になり、軍人としても出世。


 日清戦争(1894年)と日露戦争(1904年)に参加。


 しかし、多くの犠牲者を出す。


 理由は栄養失調である。


 脚気が原因で多くの日本人が死んだ。


 脚気はビタミンB 1不足で起こる病気である。


 お金持ちは胚芽を削ぎ落とした白米を持っていったので死に、貧乏人は胚芽のついた玄米を持っていったのでビタミンB 1不足にならず、死ななかったと言われている。


 軍医の森鴎外は脚気の原因を菌だと思っていた。


 しかし、日本の細菌学者の北里柴三郎は「脚気は栄養不足が原因で、菌が原因じゃない!」と反論した。


 これにムカついた鴎外は、北里柴三郎がペスト菌を発見すると、新聞社に「北里の成功は欧州でも嘘だと言われている」と自分の名前を伏せて嘘の情報を流し、蹴落とそうとした。


 しかし、結果的には北里の意見が正しく、彼はこの勝負に敗れたのであった。


 日清戦争の脚気死者は、海軍0で陸軍は4千人。


 日露戦争の陸軍の脚気患者は25万人、うち2万8千人が死亡。


 戦死者の総数は4万7千人であるから、銃弾の犠牲者を越えている(※海軍は脚気の原因は栄養失調と考えていたので、ビタミンB1不足で死ぬ人がいなかった)。


『脚気と軍隊』という本を読んで、ビタミンB1不足にならないように気を付けようと思いましたm(__)m


【コメント】


脚気は、江戸時代にはある程度経験則上での治療法があった様です。


【江戸患い】と呼ばれて、江戸に来た大名やお武家に多かった…。


武家の治療に当たった医者の一部は、蕎麦食べると脚気にならない…という事を経験則として知っていた様です。


蕎麦にはビタミンB1が含まれていますからね。


但し、鴎外と同じ様に頭の固い医者も多く、自説に拘って、中々解決しなかったのが実態。


陸軍は海軍の成果を知っていても中々納得しなかったり…。


ちなみにビタミンB系の抽出に成功したのは、確か日本人だったと思います。


(白狐姫と白狐隊様)


ありがとうございます♡


グーグル先生で調べたら、鈴木梅太郎でしたm(__)m


白狐姫と白狐隊様は本当に博学ですね♡


いつもありがとうございますm(__)m


読んでる方のほうが書いている人間よりもはるかにクレバーで、頂くコメントに助けられてばかりですm(__)m


心より感謝をこめてm(__)m

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