則天武后 太宗の側室だったがその息子(高宗)の妻になる 中国唯一の女帝はぶっ飛んでる

 則天武后(そくてんぶこう)と言えば、中国史上、唯一の女帝。


 病身の夫(高宗)の代わりに政治を取り仕切り、門閥貴族で無能なヤツはバンバン排除(追いやるだけでなくマジ殺す)、有能な人物は身分に関係なく採用、徹底した能力主義で官僚制を発展させ、夫の高宗の死後は国名を周に変えて、中国のトップにという強すぎる女である。


 テスト前は「則天武后690年国号を周(武周)に。科挙官僚登用」って覚えた。


 この則天武后、なかなかにシンデレラストーリーというか、サクセスストーリーの過程がぶっ飛んでいる。


 則天武后は父から英才教育を受けて美しく成長!


 13歳で唐の2代皇帝太宗(たいそう)の側室に。


 しかし、寵愛は長く続かず、太宗との間に子どもができなかった。


 当時は子どもがいない側室は夫が死ぬと出家しないといけないルール。


 それが彼女はイヤだった。


 太宗が死にそうになると、息子で後継者の高宗(こうそう)が必ず見舞いにくるに違いないと考えた彼女は自ら、太宗の介護を志願。


 そんで、息子の高宗と恋仲に。


 太宗の死後、出家した則天武后の元に、父の供養だと言って則天武后の元に通い詰める高宗。


 高宗はついに則天武后を嫁にする。


 ここまでだとシンデレラストーリーだけど、その夫の死後に自分が皇帝に。


 「自分で『聖神皇帝(せいじんこうてい)』と中二病みたいな名前をつけてる」って東大名誉教授本村凌二氏の著書に書いていて爆笑した。

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