あの子は絶対!俺のことを見ている!

SFradical

第1話 視線を感じるのは自意識過剰なのか

俺は高校2年生だ。今は6月ごろでクラス替えも落ち着いてきた頃合い。


なのでクラスのメンバーは馴染んできたと言っても過言ではない。

俺には幸いにも友人ができ、ぼっちでなることは無くなった。

今は休憩時間でぼーっとじめ〜っとした雨の様子を窓際の席から見てる。


「あー、今日も雨か。。」と頬杖をつきながら雰囲気に浸っていた。

6月は梅雨の時期で当たり前ではあるがほぼ雨が続くので辛い。

かと言って嫌いなわけでもない。

外で濡れるのはイヤだが、室内からうす暗い光が入ってくるのが意外と好きである。


「窓際最高かよ…。」やっぱり窓際の席は最高だと思う。他の席より格段に良い席だと感じる。授業に飽きた時に外の落ち着いた風景を見れるからであり風通しも良いからだ。

まぁ夏は暑くてキツそうだな。。笑


と思ってた矢先、ここ最近視線を感じるのだ


「んー、なんか視線感じるんだよな…」

最近なぜか視線を感じる。席が左前だからみんなほぼ前見てるからあれだろうし、

男子全員には皆自意識過剰みたいな所があり勘違いだったみたいなケースが多いだろう。


実際自分も過去に中学生の頃目線を感じたなと思ってみてた人に

「なんかあった?」と聞くと、

「ただぼーっと見てただけだよ。」

と言われ、

ぼーっとっとなんだよ。。勘違いさせんなよ。。と思った。

人と話す時とかぼーっとどっかを見てる時にたまたま目線がこっちを見ているように感じるのだろう。

でも目が人を見てるだけで感じるのはなんなんだろうと思う。

だって目だけでここまで、あー、今見られてるなぁと感じることはなかなか普通のことではないのだろうなと思ってる。

なんか超音波みたいなものなんだろうか。


そんで「はぁ…。また勘違いかもな」と頬杖をついて考えている。

クラスの誰しもが俺が頬杖をつきながらへんなことを考えているとは思わないだろうな笑 

「みんな無言の時何考えてるんだろうなぁ…」


「んー、」「んー、、」


やっぱり視線を感じる。

ここ最近長期間にわたって視線を感じるようになってる。

別に確認しないので誰かは分からないままだが。

「んー、誰なんだろうなぁ。」

まぁ誰かか分かったところで、あ、見てるなとしか思わないのだけれど。

なんだなんだ俺になんかついてるのか?後ろ向くフリをして視線の先を見てみようか。


よく俺のするやり方で

無意味のなんもしない適当な仕草をしてその場の事を確認するのは

誰しもが使ったことがあるだろう。

まぁ俺だけかもしれないけど笑



よし、見てみよう!と思った矢先、、、



「よぉ!」「れい、おまえなにそこでふかしてんだ?笑」


と友人の成亮(しげあき)が奇↓跡↑的に話しかけて来たのである。


俺「びっくりさせんなよ」「タイミングわっる」


成亮「え?ひまだったから笑」「なんかぼーっとして何考えてんのかなぁって」


俺「あーそういうことね」「特になんも考えてないけどな笑」

(俺は絶対なんも考えてない。そう言う。恥ずかしいし悟られるのがイヤだ。)


成亮「いや、絶対なんか考えてたな。なんかこっち振り向こうとしてたしな笑」


俺「きっも何見てんだよ」「いつから見てた?」


成亮「え?なんか外見てるときから?」「驚かそうと思ってずっとこっち向くの見計ってた笑」


俺「あー、キメェ…こいつ、」(なーに見てんだこいつ)


成亮「ずっと待ってんの大変だったわぁ」


俺「こういう奴いるわほんと」「見てんな」


成亮「いやぁ俺ソウイウノスキナンダヨナァ」と斜め上見ながらふかしながら言ってくる。


俺「はぁ…笑」「じゃあたぶんしげか。視線感じてたのは」


成亮「ん?」「視線?」


俺「なんかよくあるじゃん人からの視線感じるなぁみたいな」


成亮「あるなぁ。うんうん」


俺「そんで誰かわからなくてしげだったのかって納得したわけ。」


成亮「あーなるほど」

「ん?」

「んー」

「でもなんかここ来たとき俺も視線感じたなぁ」


俺「まじか笑」「誰!?」(やっぱりだれかが見ていた様子らしい)


成亮「しらねぇ笑」「でもここ来たときだから誰かれいのこと見てたんじゃね」


俺「こっわ笑」「しげじゃなかったのかぁ笑」


成亮「まぁ視線感じてたのは違かったってときあるけどな笑」


俺「そうなんだよ」「勘違いっぽいときあるよな」


成亮「あるある…」


《授業前のチャイムが鳴る》


俺「またな」

成亮「あいよ」

俺(見てたやつは2人いたってことか)


しげではなさそうだし俺としげが感じたんだからいるわけだよなぁ…


もちろん、授業に集中できるわけがない。


誰なんだろう…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る