第12話 右脳教育を受けていた一平!
村山教頭の教室の隣りでは2歳の幼児が授業を受けていた。
ベテランの、田宮先生がA 4サイズに描いた犬の絵を0,5秒間だけ瞬間的に見せ、その絵を伏せてから犬、DOG、chien、Hund、perro、狗、canis、alkalb、日本語、英語 フランス語 ドイツ語 スペイン語 中国語 ラテン語 アラビア語と連続して8ヶ国語で発音する授業である。
田宮先生は絵を見て正確に発音する
次に絵だけを見せて幼児の発音を待つ・・
1日200枚 一週間で1000の単語を見せて発声させる。
これが淀川橋小学校の幼児クラスの外国語の授業風景である。
又
隣の教室では、村山教頭先生が3歳児 一人ひとりに1,000ピースのジグソーパズルを与え勝手気ままな姿勢でジグソーパズルに熱中している。
この学校は、1クラス5人の少人数制を教育方針としている。
そして2つ離れた教室では同じ3歳児の授業でクラシック音楽が聞こえている
どうやら音楽の授業らしい♬ ダダダダ~ン ダダダダ~ン ダダダ ダダダ ダダダダ~ン ダ ダ ダ♩…
ひたすらにクラシック音楽をかけている
どうやら一般にある幼稚園、学校の風景と違っているようだ
ある春休みの事、教育委員会の教育長 山星が訪ねて来た…
「全国のどの地域、地方で教育を受けても、一定の水準に到達するよう教育部では、学校教育法に基づき、
各学校で教育課程(カリキュラム)を編成し基準を定めています
幼稚園、小学校、中学校、それぞれの教科の達成目標や年間の授業時間が定められています」
「この学校はどれひとつ実践していただいてませんね!
お願いですからスケジュール通りに進めて下さいよ!」
教育委員会の山星が校長に勧告をした」
「進まなくて良いんだよ!!」
校長は言い放った。
「貴方、毎日幸せですか?町に失業者が溢れ、
ホームレスの路上死が1日100人以上出ているんですよ!」
「私の立場で言えば、教育の失敗が日本の不幸を作っているんだ‼️
今の無能な政治家が子供の頃に受けていた教育プログラムは、
死んでもやらないよ」
「学校教育の失敗が君には見えないのか?
社会を変え、国を潤し、人を幸せに導く為には、今までの通り一辺倒の教育ではダメなんだ」
「我が日本の100年間の教育の答えは今現在の日本の姿で
検証されているだろう!!
黙って私の教育を観ときたまえ、まだ何か文句があるか!!!」
教育委員 山星は校長の剣幕に遭い、逃げるように帰って行った…………
一平はまどろみながら、つぶやいていた
「日本の夜明けを!作らなければならない、……作らなければ…ならない!!!」
深く深く暗闇をまどろんでいた……
闇を彷徨い夢か現実か判らずに、
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