第9話 スカウト?
短いスパンでイヤな夢を見たので報告させてください! (´;ω;`)
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ウィンドウショッピングをして遊んでいたら、突然見知らぬ男性に声をかけられる。
「そこの人、暇? 暇だよね、アイドルとか興味ある?」
「アイドル……推しはいないですけど、最近だとジャ○ーズの○○が結構好きですよ。あと、何代目なんとかブラ○ーズ、みたいな方々もこの間テレビで見かけてすごいダンスだなって思いました」
「ああ、そっちじゃなくて、女性アイドルの方。あと、見る方じゃなくて、なる方ね」
「あっ、そういうのは結構です」
こちとらアラサー女性、アイドルから卒業することはあってもデビューすることはまずありえない。しかも私はごくごく普通の見た目、こういうのは大体、スカウトに見せかけたナンパ、もしくは詐欺なんだろうな、という予想はなんとなくつくのである。そもそもアイドルって普通オーディションとか受けてなるものだと思うんだけど。
その男を無視してすたすた歩き始めた私を、背後から追ってくる。
「いいんですか? じゃあ、この写真をばらまきますけど」
そうして見せられたのは、私と父親が仲良くスーパーで買い物をしている写真であった。隠し撮りをするなんて気持ち悪いな、とは思ったものの、なんてことはない、それなりに仲の良い親子のよくあるワンシーンである。
「これを『パパ活現場』としてあなたの周囲の人間に報告します」
本物のパパと散歩することはあれど、断じてパパ活なぞしない。しかし夢の中の私はなぜかそれで焦ってしまって、男の言いなりになってしまうのだ。
三か月後? にデビュー予定のアイドルグループがあるのだが、そのうちの一人が夜逃げした? とかで、どうしても追加でもう一人メンバーを探していたらしい。他のメンバーはすでに顔を合わせていて、何度かレッスンも受けているというが、私は合宿から参戦することになった。詐欺や悪質なナンパの類でなくて、ある意味安心したのだが……
合宿では毎日毎日、早朝からの走り込み、歌のレッスン、ダンスの振り……と休みなく訓練が行われる。元々運動音痴、声にも自信のない私は皆の足を引っ張ってしまう。
「あの人、誰?」
「○○ちゃんの代理にしても、年取りすぎてない?」
「ってか、ダンスも歌もできないんだったらせめて顔くらい可愛くあれよって感じ笑」
他のメンバーが鬱陶しがるのも無理はない。私はあっという間に孤立してしまうのであった。――しかしまんごーぷりん、なぜかここで負けず嫌いを発揮してしまう。
「年上ではあるけど!!! 顔は可愛いだろ!!! ふざけんな!!!」
夢の中の私がなぜそんなに強気なのかわかりません。
メンバーのうちの一人が、にやにやしながら手鏡を差し出してきます。鏡の中に映る私は、なんと豚の顔をしていた。
完。
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シンプルにイヤすぎます(´;ω;`) 私の深層心理、大丈夫か……
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