第1話 ミラクル種(2)
ようやくジーダは女神竜の祠に着いた。ジーダは入口を見上げた。あの時と一緒だ。あの日、出てきた後に襲われて、テッドを殺された。あの日を忘れない。必ず仇を討ってやる!
「ここが女神竜の祠か」
ジーダは10年前にテッドと行った時を思い出した。あの時と変わっていない。だが、テッドはもういない。10年前に殺された。
ジーダは女神竜の祠に入った。だが、中がまるっきり違っている。とても複雑だ。どうしてこうなったんだろう。
ジーダが首を傾げたその時、敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンとトカゲの魔法使いだ。
「グルルル・・・」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは体がしびれた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダの体はしびれない。
「ギャオー!」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受けた。トカゲの魔法使いは倒れ、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
ジーダは洞窟の中を進んだ。だが、明らかに10年前と違っている。壁画がない。所々に骸骨が転がっている。
ジーダは首をかしげた。どうしてこうなったんだろう。ひょっとして、神龍教が支配しているためにこうなったんだろうか? それとも、神龍教がやって来るのを防ぐためだろうか?
入口の明かりが見えなくなった頃、再び敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと2匹の赤いライオンだ。
「グルルル・・・」
ジーダは氷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、1匹の赤いライオンは氷漬けになった。
「ガオー!」
赤いライオンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。それでもジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
ジーダは氷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは2匹とも氷漬けになった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。ジーダの表情は変わらない。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、2匹の赤いライオンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。3匹は大きなダメージを受けた。2匹の赤いライオンは倒れ、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
ジーダは持っていたカンテラに火を点けた。目の前には分かれ道がある。あの時は分かれ道なんてなかった。どうして変わったんだろう。
ジーダは右に進んだ。その先は何も見えない。そして、その先で道が途切れていた。行き止まりのようだ。
ジーダは引き返した。だが、振り向くと敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと赤いライオンだ。
「ギャオー!」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは体がしびれた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「ガオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダは体がしびれない。
「ガオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは倒れた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「とどめだ!」
ジーダは氷を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
ジーダは分かれ道に戻ってきた。その先も暗い。どこまで行けば女神竜サラの所までたどり着けるんだろう。
ジーダは進み続けた。必ず女神竜サラに会うんだ。そして、どうして呼んでいるのか聞きたい。
しばらく進むと、広い場所に出た。ここは鍾乳洞だ。この祠にこんなのあったかな? ジーダは首をかしげた。
ジーダは狭い崖に沿って進んだ。その下の池には、大量の肉食魚がいる。肉食魚はジーダを見ると、口を広げて獲物を待ち構える仕草を見せた。あいつらに食われたくない。家族やテッドの分も生きるんだ。
ジーダは狭い崖の道を抜けた。崖の先には、洞窟の入口がある。その先には何も見えない。その先には何があるんだろう。先に進もう。
だが、先に進もうとした時、敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンとトカゲの魔法使いだ。
「ギャオー!」
ジーダは氷を吐いた。2匹は大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「天の怒りを!」
トカゲの魔法使いは魔法で雷を落とした。だが、ジーダは体がしびれない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダの表情は変わらない。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受けた。トカゲの魔法使いは表情が苦しくなり、体がしびれた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「ギャオー!」
ジーダは雷を吐いた。黄色いドラゴンは大きなダメージを受け、表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダの表情は変わらない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
洞窟の先は、祠の最深部だ。ジーダはようやく女神竜サラと出会った場所にやって来た。10年前と変わっていない。本当に懐かしい。今でも女神竜サラはいるんだろうか?
「ようこそジーダ、あなたをお待ちしていました」
突然、誰かの声が聞こえた。女神竜サラだ。ジーダは笑顔を見せた。祠で色々迷ったけど、ようやく女神竜サラに再会できた。
「女神竜サラ様?」
「はい、そうです。私は200年前、世界を作り直し、人間を滅ぼそうとした邪神龍、王神龍を封印しました。ですが、封印は200年で切れます。今年、王神龍が蘇ろうとしているのです。いや、もう蘇ったと思われます。ですが、その時、世界を救う5人の英雄が現れると言われています。ジーダ、あなたはそのリーダーだと言われています。そして、それに従う4人の仲間は、藪原太一、シンシア・アイソープ、那須野豊、ダミアン・クレイマーです。一刻も早く出会い、王神龍を封印しなければなりません」
女神竜サラは王神龍王封印して世界を救った時の事を思い出した。
それは今から200年余り前の事だ。世界は危機に満ちていた。この世界に王神龍という邪神が現れ、人間は次から次へと王神龍の生贄に捧げられた。
そして、王神龍を崇拝する神龍教によって、世界が作り直されようとしていた。その新しい世界は、王神龍を崇拝する人間だけが残り、崇拝しない人間は絶滅する。それを阻止するために、様々な人々が立ち向かった。だが、王神龍の持つ『神の力』は強大無比で、誰も歯が立たなかった。
だが、その時、サラというドラゴン族の女が立ち上がった。サラは、4人の仲間と出会い、4つの精霊の手助けと、7つの最高神の力を手にして、アカザ城に向かった。
アカザ上の屋上で、サラと4人の仲間は王神龍に立ち向かった。だが、王神龍の力にまるで手が出なかった。
誰もが絶望していたその時、奇跡の光が起こり、人々の願いがサラに届いた。すると、サラが金色の巨大なドラゴン、カイザードラゴンとなった。カイザードラゴンの放つゴールデンブレスによって、王神龍はようやく封印された。
そして、世界が救われた。その功績をたたえ、サラは死後、女神竜としてこの世界を見守る事になった。
「そんな・・・、自分がそんな運命を背負っていたとは」
ジーダは驚いた。まさか自分が今度はその伝説を再現するとは。若くして家族をみんな失い、教会で育った自分がこんな運命を背負っているとは。とても信じられない。
「信じられないようですが、本当の事です」
女神竜サラは真剣な表情だ。これはこの世界の未来にかかわる重要な事だ。この世界を絶対に失ってはならない。何としても王神龍を封印しなければならない。
「・・・、この世界のためにも、そして何より、故郷を焼き討ちにしたあいつらに復讐するためにも」
ジーダは10年前に故郷を焼き討ちにした奴の事を思い出した。あの時の無念を今でも思い出す。そして、最高の親友、テッドを失った。これほど辛い事はない。何としても復讐しなければ。ジーダはいつの間にか拳を握り締めていた。
「その思いです。その思いが強ければ強いほど、奇跡は起きるのです」
女神竜サラは笑顔を見せた。その強い思いが必ず世界を救う力となる。そして、世界を救った英雄として語り継がれていくだろう。
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