Last again

@hiramaruu

第1話 出会い

(絵里子

優輝くん、あとで屋上に来てもらってもいい?

話があるんだ。


(優輝

卒業式終わったら屋上いくわ


(絵里子

ごめん、よろしく


そう言って絵里子は廊下を走っていった。

あー、たぶん俺振られるんだろうな

まあ高校も別々になるしそれでいいか


て言ってもこんな気持ちで中学校生活最後の時を迎えるなんてついてないよなー

なんて思いながら中学校3年間の思い出を振り返っていた。

たぶん俺は一般的な中学校生活よりは楽しんだ方だと思う。

祖母の勧めで陸上部に入り、中学2年とクリスマスから絵里子付き合って色々喧嘩もしたがそれなりに楽しかったな

なんて考えてたら


(校長

では以上で卒業式を終わります。


やっと終わったか、さて屋上に向かうとするか

そう思って階段を上がってると


(大輔

おーい、優輝どこいくの?

一緒に帰らない?


こいつは親友のだいすけ、ノリだけで生きてる楽しいやつ


(優輝

ごめん、絵里子と屋上で待ち合わせしてて

また後で連絡するわ


(大輔

おっけー

高校までの春はいっぱい遊ぼうな

ばいばーい


そう言って走って階段を降りて消えていった


(優輝

絵里子、お待たせ

話ってなに?


(絵里子

優輝くん、別れよ


あー、やっぱりそうかよ


(絵里子

私したいことがみつかったの、高校は勉強頑張ろうとおもって。。。。。


(優輝

。。。


伝える言葉が見つからない。。。

逃げるか。。。



(絵里子

待ってよ、優輝くん


(優輝

分かってたし、これ以上言葉がなくて

高校でも元気でね


(絵里子

。。。


そう言って立ち去ろうとした時、絵里子が先に屋上から消えていった。。

しばらくしてから帰ろうか、なんて思いながら最後の屋上からの景色を眺めていた


俺って絵里子の事が好きだったのかな。。。

振られてもあんまりショックじゃないしテレビでも見ながらしばらくごろごろするか。。


そんなことを考えながら夕方の風にふさふさの髪をなびかせていた




(美菜

そこの君!

振られて感傷に浸ってるのよ!

もっと彼女にお別れの言葉を言いなさい

彼女が可哀想でしょう


見られてたのかよ、最悪だわ

めんどくさ


そう思って振り返るとそれまでの気持ちを振り切るように一目惚れをした。


(優輝

。。。。。


(美菜

なんとか言いなさいよ


(優輝

。。。

お姉さん、中学生じゃないですよね?

どうしてここに?


(美菜

いや、私にじゃなくて。。。

私はね、弟の卒業式でね、お母さんがが来れないから代わりにね

そしたらね、急に屋上に行きたくなってそしたら君が振られてたの

きみ、名前は?

私は美菜、春から高校3年だよ


(優輝

僕は優輝

美菜さん、一目惚れしました。










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