あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
執筆期間、なんと五年。無事にあとがきまで辿り着けて、ただただほっとしています。
これは大学時代に執筆した長編小説『群青に失う』のスピンオフ作品です。原作をご存知の方は勿論、読んだことがない方にもすんなり入っていただけるよう、「一人の女の子がいくつもの初めてを経て、少女から大人になるまでの十二年間」の物語に仕上げました。
いつも思うのですが、自作小説はわたしの分身です。どの作品も同じぐらいの熱量をこめて、身を削るような勢いで書いているので、こだわりや思い入れを語ると止まりません。
そんな新たな分身を、ものすごく時間がかかってしまいましたが、また一つ完成させることができて嬉しいです。初めての事柄にいくつも挑戦し、その結果かつてない難産に見舞われてたくさん悩み、たくさんもがき、苦労も落胆も山ほどありましたが、終わってしまえばそれも全て価値ある経験に変わりました。
この物語を書けてよかった。今はその気持ちでいっぱいです。そして、読んでくださった方に少しでも楽しんでいただけたなら、これ以上の幸せはありません。
簡単にまとめてしまって恐縮ですが、ここで謝辞を。
このスピンオフを書くきっかけをくれた巫女友Aちゃん、長い間待ち続けてくれてありがとう。高校時代の心友ドラゴン嬢とCちゃん、ぐさっと刺さる指摘や喝をいつもありがとう。大学時代の友人Sちゃん、Yちゃん、高校時代の部活友Kちゃん、「完成したら読みたい!」と言ってくれてありがとう。みんなの温情に支えられての完成でした。
十二歳の北海道旅行で真冬の雪国を教えてくれた両親と、北海道一人旅のついでに現地で資料写真を撮ってきてくれた弟にも心から感謝を。にわか物書きを続けられているのは、偏に家族の理解あってこそです。
これからも執筆活動どんどん頑張ります。また次の作品でお会いできますように。
咲原かなみ
2019年2月3日
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