応援コメント

第12話 エクルベージュの実」への応援コメント

  • ごきげんよう、シエラちゃんが胸の内に抱える極寒の孤独が読む者の心に刺さります。
    本当に、周囲の人々の視線は、物理的に痛みを感じるほどに刺さりますよね。
    何の根拠もない、ただ他人とは違うというだけの差異、それは本来どんなひとでも持っている個性であり、個体差でしかないはずなのに、世間の、社会の「右に倣え」の同調圧力、右に倣えをしなかった時には自分もどうなるか判らないという怯えにも似た目に見えない圧力は、心が鑢にかけられるような痛みを感じさせます。
    シエラちゃんはそんな痛みに生まれた時から晒されて、そしてそんなシエラちゃんを孤児院が、お母様やユーリくんが、守り、癒してくれていたのでしょう。
    そして今、サミュエルさんもそのひとりになろうとしてくれているようです。
    それはきっとシエラちゃんが、そんな辛い日々にも負けずに、明るく元気に、そして年下の弟妹達を守り慈しんできたことが、仲間を引き寄せるのだろうなとしみじみ思います。

    梨、歯応えと瑞々しさ、爽やかな甘さが美味しい季節ですよね。
    それはきっとシエラちゃんにとっても、忘れられない孤児院でのささやかだけど楽しい日々の象徴なのかもしれませんね。

    作者からの返信

    おだ しのぶ様

    本日もお越しくださりどうもありがとうございます!

    そうなんです(´;Д;`)
    この時のシエラは自分に自信がなかったので、余計に痛かったんだろうと思います。かわいそうに。
    人々の好奇心から守ってくれる孤児院、お母さん、ユーリという絶対安心できるシェルター的存在がいてくれたのが救いです。
    おだ様に丁寧に読み取っていただけて嬉しいです!

    この安心できるシェルターを持たなかった存在としてジュダムーアを登場させています。
    6歳までシェルターが存在したのがサミュエル。
    本人の望む形ではない、親のエゴのなんちゃってシェルターだったのが龍人。
    こんな感じでキャラクターの性格を分けました。

    小さい時に自分を守ってくれる人がいるかいないかが、その子の内面に影響することが多々あるので、全ての大人が子どもに愛情を注いでくれると良いなぁという願いを込めました(^ ^)

    これから梨が美味しい季節ですね。
    このエピソードを書きながら、「これから梨を食べるときはサミュエルの優しさだと思って食べよう」なんて思っていました笑
    おだ様にもサミュエルの優しさが届きますように♪

    編集済