第27話 打ち合わせ2

金曜日ーー夜八時。


いつもの喫茶店は珍しく、人で溢れ帰っていた。普段は空席の方が目立つのに、今日に限っては満員だ。

一組が会計を済ましたせいで、店から出てきたおかげで、ようやく席に座れる。


「ホットコーヒー三つ」


店員にホットコーヒーの注文を済ませると、すぐに本題に入った。


「調査は、どうだった?」


そう切り出したのは、まもるだ。

マモルはつい先ほどの交番での出来事から話し始めた。

そしてアツシは頭を下げる。


「悪い、俺ーー警察に行ってたせいで、何の進展もない」


「まぁそういう事もあるよ」


コウジが言う。その後すぐ、不死鳥のことーーそして、実験と言う殺人を繰り返していること、そのターゲットはクジで決めていることーーそれらを報告した。


「心理学ーーと言いながら、ただの殺人兵器か」


マモルはタバコに火をつけた。









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る