10日目 9月13日 「説明的な文体はNG」
はい、10日目の神崎です。
昨日は失礼しました。突如発生した執筆の波に乗っていたくて、神崎日誌を疎かにしてしまいました。
神崎的には、電撃大賞に応募する小説の方が第一優先だとは思っているんですけど、やっぱり、少ないとはいえ読んでくれている人の為に、もう少しくらいは書くべきでした。
心から陳謝です。
まあ、これを読んでくれている方々は、こんな神崎の謝罪を目当てにしているわけではないと思うので、本編に入りたいと思います。
③「説明的な文体はNG」
言わずと知れた、ラノベを書く上でのポイントですね。ポイント、というよりも、タブーと言った方が近いでしょうか。
ずらりと地の文に説明が並んでいると、それだけで読む気が失せてしまいますよね。特に、一般文芸でなくライトノベルを好んで読んでいる方は、そう思いがちみたいです。
最悪の場合、その説明部分を読者が読み飛ばしてしまい、後々から話について行けなくなってしまう、なんて悲劇もあります。
主に、世界観を語る際や主人公(一人称)が知らない歴史や情報を開示する時に厄介な問題ですね。
対策方法としては、主に三つです。
①会話文でだけ完結させる
②会話文と地の文で織り交ぜる
③断片的な情報を所々で組み込んでいく
ちなみに、神崎は②と③を使っています。
はい、どうでもいい情報ですね。
では、一つずつ解説していきます。
①会話文だけで完結させる
キャラクター同士の会話の中で、質疑応答のような形で読者に内容を刷り込むというものです。他の②③と比べて難易度が低く、恋愛や日常系ジャンルのラノベでは、よく見られる書き方です。それに一番簡単。
ただ弱点が一つあり、言葉を発するキャラクターの知識量によって、説明の具合を変えなくてはいけません。
②会話文と地の文で織り交ぜる
これは三人称限定の用法です。
基本的にキャラクター同士の会話で情報を補完しつつ、捕捉の部分や会話には出てこない更なる情報を地の文で開示する書き方です。
キャラの知識量に左右されず、書きたい説明を載せることができます。
これといった弱点は特になく、あるとすれば三人称に苦手意識があると、書きにくいといったところでしょうか。
③断片的な情報を所々で組み込んでいく
一人称、三人称のどちらでも可能な用法。
その場で全てを説明するのではなく、節毎に少しずつ情報を開示していくといもの。説明が続かないので読み手にストレスを与えることがないのが長所。
しかし、組み込む情報同士の間が開き過ぎると、読み手が忘れてしまう。そんな弱点があります。こればかりは書き手のスキル次第になりますが、できるようになるとプロっぽく見えます。
要約すると、
説明的な文体にしない方法は主に三つ。
①会話文でだけ完結させる
・一番難易度が低い
・恋愛や日常系のようなテンポを重視するジャンルと相性がいい
②会話文と地の文で織り交ぜる
・三人称が得意な人にはベスト
・一人称では書けない方法
③断片的な情報を所々で組み込んでいく
・調整に時間が掛かってしまう
・できると、プロっぽい小説に見える
・間が開き過ぎると、読者が内容を忘れる
こんな感じですね。今回は三つの方法を紹介しましたが、実際はもっと色々な形があると思います。やっぱり、自分に合った書き方を見つけるのが一番ですからね。
それでは今日はここら辺で。
次回は④「無駄なシーンは省こう」です。
おやすみなさい。
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