完全マニュアル

@Bkl

プロローグ

何も感じない、何も見えない。

そういう風に考えていると常に手元の感覚が気持ち悪いことを思い出す。

俺は、猪野無畏いのむい、何の変哲もないただの学生。そんな俺がまさか、こんなことになるなんて…


とある日の授業、いつも通りボーっとしながら授業を受けていると、突然、プロジェクターから奇妙なメロディーと共にアナウンスが流れてきた。

『おめでとうございます。貴方たちは我社の新型

没入型VR、コードネーム【déception】のデバッカーに当選しました!。つきましては、本日の23:00にお迎えにあがらせていただきます!。本プログラムの参加者としていくつか注意点がございます。』

そう言っていくつかの注意点が言われた。簡単に言うと


1、当選後の参加は絶対

2、途中退去は機密漏洩防止の観点で、終了対象

誰かに言いふらした場合でもです

3、参加期間中の身柄はこちらの管理下にあります

4、本マニュアルに従わない場合は、記憶処理後に新天地に移住していただきます


っと上の4つが言われたことだ、えっ?おれは誰かって?言い忘れてたな、どうせ暇だし言ってやるよ。俺は、このプログラムの"被害者"だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る