10/2(土) ䷈ 風天小畜(ふうてんしょうちく) 変爻無し

10/2(土) ䷈ 風天小畜(ふうてんしょうちく) 変爻無し


【運勢】


心に余裕無くして、複雑な問題を解決する事は出来ない。


協力関係を築くには、相手に対する寛容さが不可欠である。


思い切りの良さで極端な判断を下すのでは無く、常に最善を模索して、解決に繋げると良い。


【結果】䷈


風天小畜(ふうてんしょうちく) 変爻無し


《卦辭》


[上爻 少陽][五爻 少陽][四爻 少陰]

[三爻 少陽][二爻 少陽][初爻 少陽]


《爻辭》


[変爻無し]


【原文】

小畜は亨る。密雲雨ふらず。我が西郊よりす。

彖に曰はく、小畜は柔、位を得て、上下之に應ずるを小畜といふ。健にして巽。剛中にして志行はる。乃(すなは)ち亨(とほ)る。密雲雨ふらずとは、往くを尚ぶなり。我、西郊よりすとは、施、行はれざるなり。

象に曰はく、風、天上を行くは小畜。君子以て文德を懿(よ)くす。


【解釋】

〔王弼の解釋〕

大を養い、健をとどめることが出来ない。強い志があれば、うまく行く。四爻が主爻である。二陰四爻は陰に陰でおり、初爻と応じている。三爻は乗り越えることが出来ない。小畜の勢いは密雲を作るに足る。しかし雨を降らすには至らない。陽の上の陰が薄く、今初爻の復道󠄃を抑えることが出来ない。下の方は往くを尊び、上爻だけが三爻の路を固めることが出来る。もし四爻五爻も上爻のように善畜であったなら、よく雨をふらせる。旣に設けられているが、行われない状態である。彖傳は卦全体を言い、象傳は四爻に特化して説明する。


〔東涯の解釋〕

畜はとどめる、制止の意󠄃である。一陰が四爻に在り、五爻はこれに従っている。陽は大であり、陰は小である。二爻五爻は剛であり、中を得る。君子が君を得ることを表すので、うまく行くという。二三四爻に☱澤がある。岐周󠄃より西で陰陽が交わり雨を降らそうとするが、陽気がまだ盛んであり、まだ降らない。剛のものが害をなせば柔のものが救う。陽が陰をとどめることが出来ていない。文德は礼樂教化をいう。


〔根本通明の解釋〕

畜は育成するの意󠄃味である。育ててよいものにしていくことである。小は陰、大は陽である。又止めるの意󠄃味がある。君が悪い方に行くのをとどめ、良い方に導くことである。小は臣であり、君に対するものである。君を諫めるのは難しい。君を徹底して批判するのは正しくない。至誠を以て諫めるのが良い。密雲というのは細かな雲が集まって大きくなることを言う。それは二三四爻の☱澤をさす。雲は陰である。陰が集まっているが陽が作用しないと雨は降らない。上卦の風☴が雲を吹き払ってしまい、雨が降らない。兌は西である。東は陽、西は陰である。西の方に雲ができる。臣下(陰)が天下をよくしようと志す。しかし君主(陽)がそれに応じない。

[彖傳]

四爻が主爻である。これは人に譬えるなら周󠄃公旦であり、その徳を慕って人々が集まってくる。下卦は☰であるから意志が強い。意志が強いが謙遜を忘れていない。下のものが天下をよくしようとどこまでも志すが、君主がそれに応じてくれない。それでも下のものはどこまでも誠を尽くして君に訴える。どこまでも諦めないのである。そして上爻に達すると雨が降る。君主に至誠が通じたのである。そして、恩沢があるが、まだその時でない。

[象傳]

風が天の上をふいて雲が散じたり集まったりして、いろいろな模様ができる。

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