10/1(金) ䷭ 地風升(ちふうしょう) 五爻四爻

10/1(金) ䷭ 地風升(ちふうしょう) 五爻四爻


【運勢】


賢人に倣い、堅実に進むべき時を判断すると良い。


順調な時こそ慢心せず謙虚な心を持ち、階段を一歩ずつ登る様に、着実に歩みを進める事が大切である。


一貫した姿勢を示し取組む事で、皆の信頼を得られるだろう。



【結果】 ䷭◎五⚪︎四


地風升(ちふうしょう) 五爻四爻


《卦辭》


[上爻 少陰][五爻 老陰][四爻 老陰]


[三爻 少陽][二爻 少陽][初爻 少陰]


《爻辭》


[五爻 優先][四爻]



【原文】


《卦辭》


升は元(おほ)いに亨(とほ)る。大人を見るに用う。恤(うれ)ふることなかれ。南征して吉。彖に曰はく、柔は時を以て升(のぼ)る。巽にして順。剛中にして應ず。是を以て大いに亨(とほ)る。「大人を見るに用う。恤ふることなかれ」とは、慶あるなり。南征して吉とは、志行はるるなり。象に曰はく、地中に木を生ずる升。君子以て德に順(したが)ひ、小を積みて以て高大なり。



《爻辭》


[五爻 優先]


六五。貞なれば吉、階(きざはし)に升る。
象に曰く、貞なれば吉、階に升るとは、大(おおい)に志を得るなり。


[四爻]


六四。王用ゐて岐山に亨(とほ)す。吉にして咎(とが)め无(な)し。
象に曰はく、「王用ゐて岐山に亨す」とは、順にして事(つか)ふるなり。



【解釋】


〔王弼の解釋〕


《卦辞》


巽順で以て上るべし。陽爻が尊󠄄位に当たらない。厳しい剛の正しさがないので憂えを免れない。大人にあうのに用いる。憂うるなかれ。柔で南に行けば、大きな明󠄃につく。柔は時により上ることを得られる。純柔であれば自分で上ることが出来ない。剛が思いあがれば人は従わない。旣に時であり上った。また巽順である。剛中で応じている。だから大いにとおるのである。巽順で上った。大きな明に至る。志が通ったことを言う。



《爻辭》


[五爻 優先]


升りて尊位を得る、柔を體して應ず。納れて距てず、任じて專らにせず。故に貞吉を得る。階に升りて尊なり。


[四爻]


四爻は大臣の爻で、ここでは文王が岐山に登って神を祭った象である。
大変有能であるが、王に服してよく仕える大臣である。
どんな徳の無い王でも、良い臣下の助けを得て天下は治まっている。



〔東涯の解釋〕


《卦辞》


升は変じて萃と通う。萃の内卦の三爻の陰が昇って外卦に行った。だから升という。内が巽で外が順。柔巽で人の心に從う。二爻は剛中で五爻と応じている。これは賢人が君を得た象である。その得失を憂うるなかれ。西南は坤☷であり、上卦にある。だから前進して南に遠征する。進み上って吉である。君臣が遇うことは古來難󠄄しい。巽順の德を身につけ、柔中の君(五爻)に遇󠄄う。剛中の逸材(二爻)を重用して、賢人を好む時、進んで為すことがある。地中に木が生ずる象であるから、地道は木に敏感である。時に昇進する。もしその養いを得れば、長く続かないものはない。君子はこれを体してその徳に從う。次々に重ねて高明󠄃廣大となる。漸次進む。



《爻辭》


[五爻 優先]


[四爻]



〔根本通明の解釋〕


《卦辞》


升は升(のぼ)って進むという義がある。昇と同じである。三・四・五爻の震の卦は陽木、下卦の巽は陰木である。地に陽木と陰木の芽が出ている。それが天を貫くまでに段々進んで往くのが升である。元亨の元は震で、亨は兌である。また震は仁で、兌は義であるから、この卦には仁義の象がある。震は長子で、仁義の徳が段々と上って行けば、天子の位に即(つ)く所があり、心配には及ばない。南に征くとは、南面の位に即くことをいう。


[彖傳]


太子は升るべき時を以て天子の位に升る。皇太子が二爻目になると陽爻であるから剛である。内卦の皇太子が剛で中庸の徳を備えているから、外卦の坤=天下皆その徳に応じて服する。心配には及ばない。必ず天子の位を相続して大いなる慶びが出てくる。


[象傳]


地の中に巽と震の卦がある。木が次第に上の方に進んで伸びて往く。君子はこの卦の象を用いて徳を順にする。巽は『説卦伝』に「高し」とある。



《爻辭》


[五爻 優先]


[四爻]

岐山は西の山である。
兌は西であり、岐山において祭る。
即ち皇太子が天子に代わって天を祭る。
そこで吉であり、咎が無い。


[象傳]


従順にして能く天に事(つか)う所がある。
皇太子が天子に代わって祭るのは、やはり順なる所である。



〔朱熹の解釋〕


《卦辞》


升は、望みは大いに通る。
大人に会う。
心配する必要はない。
前進すれば吉である。


《爻辭》


[五爻 優先]


[四爻]


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