ひとつのメッセージ
やるしかない、と言っては見たもののなかなか気が乗らない。そうだ、寝ようと思っていると。
――ブブッー――
「通知?RINE?誰からだろ。……これって。」
――勝手に追加してごめん!つばきから教えてもらった!俺、ちょっと深瀬チャンに聞きたいことあってさ。――
ゆーやと書かれたトーク欄にその文字が綴られていた。
――大丈夫。何?聞きたいことって。――
なんだろう?椿のことかな?、と考えていると目に映ったのは全く別のものだった。
――深瀬チャンってさ、本当は歌上手いでしょ――
……なんでこいつが、音痴に聞こえるはずの私の声が…私の頭は混乱していた。完璧だったはずなのに。1回冷静になろう。大丈夫。
――なんで?――
――文字打つと長くなるかもだから、明日学校で話そう。おやすみ。――
私は、おやすみなんて言っていられないほど動揺していて、同時に明日が来ないで欲しいと思った。……悟られた気がしたから。
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