雑記その①

マドカ

雑記その①

雑記みたいなもんを、たまには書いとくかって感じでとりとめもなく

綴ることにする。


書くことにするじゃなくて綴るという言葉を選ぶあたり

ちょっと賢いと思われたい自分の浅はかさが見えてキショいっすね。



雑記なもんで、一切書き直しをせすそのまま垂れ流すつもりだ。



◇オラの初恋いつじゃったかのう



小学生低学年の時の○○ちゃんが好き!系は なんとなく友達の延長線だった気がする。


別に何をすることもなく、その子と友達みたいに遊んでお互いの親が

「いつもうちの子がお世話になってます」的な。


これは初恋にカウントすることじゃない気がする。



じゃあ明確に初恋とはいつかと考えたら

けっこう遅咲きで小学5年くらいだった。


Tさんという、大人しめな女の子で

なんかいつも文庫本読んでて静かーな子だった。


特に接点も無かったけど、席替えで隣の席に座って、Tさんかぁ何話したらええんやろなと思った記憶がある。


いや、別にそこまで考えずにそっとしとけばよかったんやけど

当時の自分は隣の席の子と仲良くなっとかなきゃ、学校行きづらいという

強迫観念的なものがあったのだ。



なんとなーく授業中観察をチラチラする。

へー、筆箱が黒い筆箱でかっこええなぁとか

めっちゃ教科書綺麗やんとか

その割に上履きにアニメキャラ手書きで書いとんのかいとか

そんなこと思ってた。



そしてコミュニケーションが基本バグってる自分は

席替え三日目に意を決してこう言ったのである。



「なぁなぁTちゃん、給食のメニューの中で何が一番好き? 俺青リンゴゼリー!!!」



アホが喋る質問である。

小5ということで多めに見て欲しい。



「えっ、、(たぶんドン引きしてた)」



「何が好きなん? 女やからきな粉餅!?」


なぜきな粉餅と言ったのかも謎である。


そうである。 自分はたぶん軽くテンパってたのである。


「えっと、、、コロッケ?」



揚げ物なんかーい!!!!

清楚で大人しめな文学少女は揚げ物なんかーい!!!!



と思って「やだあたし、この子なんか好きなのかも」と初恋したのがきっかけ



我ながらどゆこと??の連続である。

まぁ小5だったんでねぇ。。



そこからなんとなく交流があって、オススメの本教えてよー、貸してよー、感想とか言うし!

これ俺が読んでる本先に貸すわ!!

って言って、ダウンタウンのお笑いの本貸した。



もうピントがズレズレである。

書きながら自分の当時のアホさにそろそろ嫌気がさしてきた。



そしたらTさんが急に

「えっ、本読むんやったらこれ読んでほしい!!!」って言って今までに無いテンションで三冊くらい貸してくれた。


他2冊がラノベで、1冊は恋愛の名言集だった。



貸してくれたからには読まにゃなるまい、共通話題作ったるわい!!!


と思って三日くらいで全部読んだ。



「あそこのあのシーンよかった! あのキャラが悪者から良いやつに変わるとこ!」


「魔法やったら俺瞬間移動したい!」


とかそういうコミュニケーションを1ヶ月くらい取ってたら


なんとなく週に1回一緒に下校して

なんとなく自分家で遊ぶようになった。



ちょっとマセ始めてる自分は、これもう付き合ってるがな。

という勘違いも勃発してた。



何回目か家に来たタイミングで

けっこう心臓バクバクしながら

「俺のこと好き?」って聞いてみた。


ちょっと沈黙。



「うん、他の男子より」


という返事が来て小5ながら有頂天だったかもしんない。



そこからは本を借りて、たまに下校して、というスーパープラトニックな関係が続いた。



ところがある日突然、初恋は終わりを迎えるのである。



小6になってクラスが変わった。


彼女は自分とけっこう話すことで、男子の免疫を得たらしかった。



クラスが変わるとあんまり話さなくなる。



たまに休み時間に本貸してぇって言いにいくくらいになった。

もう一緒に下校はしなくなった、なんか自然に。



中学受験で忙しそうだったし、そんな感じで疎遠になった。



なんかたまに胸がギュッとした。



これが恋だったのね、、といっちょ前に切なかったのも覚えてる。



小学校卒業の日に、Tさんは私立の中学校に行くことになった。

この頃はもうほとんど喋ってなかった。

挨拶ぐらい。



卒業式が終わって、中学生になる準備をしてる時に

家のポストに可愛らしいレターセットが入ってた。



なんじゃこれ?と思って封を開けたら

Tさんからだった。


内容全部覚えてるわけじゃないから

かいつまんで書いてみる。



「初めてK君(俺)が話しかけてくれた時嬉しかった、周りに本好きな人おらんかったし、青リンゴゼリーって覚えとる? あれから私も好きになったんよ。 転校するからもう会えなくなるけど、本当に楽しかった。 ありがとう。 」


おい、泣かせる女やのう。

この時ちょっとときめいたりしてた。



すると手紙の最後に


「貸した本にしおり挟まずに絶対ちょっと傷んで返ってきとったから、そこは直した方がええと思うよ じゃあまた会おうね!」



えっ、、、、



最後ダメ出しなん、、、?



確かに途中読みかけの本って俺二つ折にしたりしてたけど、、、


最後ダメ出しなん、、、?




トキメキとショックで自分の初恋は終わった。

そこから本を大事にするようになったし、本読むのが好きになったのはきっとTさんのおかげだったと思う。



風の噂ではTさんは看護師になって今では一児の母らしい。



向こうが自分を覚えてるかどうかはわからんけど、

青リンゴゼリーまだ食べててくれたら嬉しいなぁ。



てわけで雑記でした。

またたまーに自分のペースでこのシリーズ書いていきまーす。

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雑記その① マドカ @madoka_vo

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