第20話 ネットショッピング窓口

買い物はたいてい〇mazonでネットショッピングする。


洗剤からお茶のペットボトル箱買いまで、重いものを家まで届けてくれるなんて有難い。



最近、ネットショッピングに興味を持ち始めた父。

でも自分で頼むのは勇気がないらしいく、私にメールを送って来る。


突然父からLINEがきた。

「すみません。前に頼んだシャープペンを〇mazonで注文してもらえないでしょうか。現場でなくしました。」



なぜかLINEだと敬語になってしまう父は、仕事でお気に入りのシャープペンを落としてしまったらしい。


お気に入りのシャープペンというのは、いたって普通のふるふるシャープペンだが、上の部分に小さな穴があいている。


この小さな穴がポイントだ。

この穴にネックストラップをつけて首にぶら下げているらしい。



小さな穴がついているシャープペンってありそうで、探すとなかなかない。

以前、父に頼まれてネットで探して、一度買ったことがある。


私はすぐに注文して父にLINEをした。


「注文しました。明日届くよ!」



夕方に注文して、翌日には届く。

毎回のことながら、届くスピードに感動する。


そのたびに「仕事がはやいねー」と言う。



この仕事のはやさは素晴らしい。

見習わなくては。(笑)



それから度々、父は〇mazonの注文を私にLINEする。


「耳がかゆいので、○○○という塗り薬を注文してもらえますか。〇mazonにあるようです。」


「網戸を修理するので戸車を注文してほしいです。」



戸車?なんだそれは。

人生で初めて、戸車を購入した。笑



北海道にいる私は、父のネットショッピングを千葉にいる父に届くように注文する。


なんて便利な世の中だ。

ありがたやー



父と娘のLINEは、ネット注文窓口になりつつある。



終。

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