第19話 ひとりご飯

ご飯は何を食べるかじゃなく、誰と食べるか。

という言葉をよく聞くけど。



本当にそういうことだ。笑


夫は夜ご飯の時間に帰って来ることはめったにないので(笑)

平日は朝昼晩、ひとりご飯。



ひとりでご飯を食べるのは、おなかが空かないし、すぐお腹いっぱいになる。

ひとりの時間が長いとしゃべらないからほっぺたが痛くなる。

そんでもって言葉が声に出なくなる。



食べること、しゃべること。


生活においてすごく重要であることを今更噛みしめている。



ひとりで家にいる時間が長くなって、一番変化したのはテレビだ。

テレビを全くと言っていいほど見なくなった。


最低限のニュースと天気予報はスマホでチェックすると、テレビをつけることがなくなった。


たまにテレビをつけると、なんだろう、疲れてしまう。



ひとりご飯でもちゃんと料理をして栄養のバランスを考えられる人を尊敬する。

もともと食にあまり欲がない私は、自分ひとりのご飯だとあるものでいいやとなってしまう。



友達とカフェ巡りをして、何時間もお喋りしたり。

みんなでレストランで食事して、お酒を飲んで、酔っぱらいながら話し込んで。


そんな日々がもはや幻のようだ。



今では夢のよう。

そんな日々が戻って来るのだろうか。


そんな日々が戻ってきたとして、今生きているこの土地に友達と呼べる人がひとりもいない。


どうしたもんか。

きっと友達がいないまま、また引っ越すことになる気がしてしょうがない。(笑)



ここじゃなくても、会いたい友達がいる。

それだけで十分じゃないか。


「会いたいね」と何度メールをしただろう。

何度メールしても、結局最後は「会える日を楽しみにしてる。」



本当に会えて、出かけられる日が来たら


嬉しくてどうにかなりそうだ。


それくらい、ひとりぼっちは寂しい。



終。








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