モッツァレラチーム！

第1日目 メンバーを見つけろ！ 1

これはこれは、谷武高校毎年恒例の行事であるボードゲームフェスティバル、通称BGFが去年開催された時の話だ。熱き魂で戦ったチームたちの群青劇。そして部活解散を賭けた草ww破滅部と生徒会との激戦。

この大会には草ww破滅部以外にもある想いとそこには、彼らにしかない感情を抱えBGFに参加したチームの結成秘話である。

ー 谷武高校 屋上 ー

放課後。

〈くしま〉私は何のために生きてるんだろ……？

久島蝉未、谷武高校1年生。女の子。長髪の黒髪で身長もそんなに高くないし、どこにでもいる女子高生だ。

名前は珍しい蝉に未来の未で蝉未だ。右の口元には可愛らしいホクロがある。それだけが特徴的だ。

久島は屋上のイスに体育座りして上からグラウンドを見下ろしていた。

放課後ということもあり、夕焼けの陽が久島を明るく照らしていた。

この時期は、BGFのエントリー期間だった。誰でもエントリーすることが出来た。

〈くしま〉…… 帰ろ

久島は、家に帰ることにした。屋上の階段降りて、4階に降り、順調に帰ってる途中、化学準備室から声が聴こえた。

久島はその声のあるほうへ不思議そうに思い向かう。

パッと、ドアの隙間から化学準備室から見えたものは、椿達だった。メンバー5人がBGFに向けての練習を放課後に始めていた。やっていたのはトランプだった。恐らくみたところインディアンポーカーと行ったところだ。久島は、二神と同じクラスなので、草ww破滅部の事情は全部では無いが、少し知っていた。あの人は真剣に大会に向けて練習をしているが、どこか楽しげにやっていた。負けたら、椿くんは辞めることになるのに。

そんな顔みて、久島は驚いた。そして、考えた。

「私もBGFに参加したい！」そう考えた。

やれることろまでやってやろう。久島はまずメンバーを探すことにした。

だが、今日はもう遅い。明日にしようと今日は家に帰った。

久島は燃えていた。あんな椿の顔みたら、自分も大会に参加したくなった。優勝すれば、認めて貰える。そんなふうに思っていた。だから、この大会は優勝が目標として参加することにした。

ー 次の日 ー

朝起きて、久島は、いつもより早く起きた1時間も前に。

そして、すかさず制服に着替え、走って学校に向かう。

この谷武高校は私服でも通えるが、高校オリジナルの制服も存在する。ちょっとユニークな制服だ。全体が赤色で、右胸に制服エンブレムがある。

久島は学校に着くと、後ろから晴に声を掛けられた。

天道晴、この子はお隣さんに住んでる女の子。蝉未とは違って正反対の性格している。元気旺盛で、ポニーテールで可愛らしい女の子。この学校受けたのも、制服がユニークで他にはない可愛らしい制服だったからと、述べていた。

〈はる〉せっちゃん！ おっはよーー！！

〈くしま〉おお！ ビックリした…… 朝からうるさいやつだな

〈はる〉いひひ！ 元気でしょ！

〈くしま〉相変わらず、そのポニーテール、似合ってるよ

〈はる〉そう！？ ありがとう！

2人は話ながら、教室に向かった。2人の教室は1年C組だ。

席もお互いに近い。

久島は席に着くと、ふと思った。「あれ？ はるを誘えばいいんじゃん」

そう思った久島は前に座っている晴の肩をトントンと呼んだ。

〈はる〉ん？ せっちゃん、どしたの？

〈くしま〉あ、あのさ……

〈はる〉なによ？

〈くしま〉えーと、その……

久島は人見知りだし、あんまり人に頼る事はないので、言葉に詰まっていた。

〈くしま〉えーと、なんというか、BGFに参加するから一緒にやらない？

〈はる〉え？

〈くしま〉え？

〈はる〉いや、もう1回！

〈くしま〉うるさい！ 今ので聴こえてたろ！？

〈はる〉はははは！！ たしかに！いいよ！ 一緒に参加するよ

〈くしま〉そか、ありがとう……

〈はる〉珍しいねぇ〜、私を頼るなんて

〈くしま〉うるさい、でもあと3人か

〈はる〉あ、たしかにね！ 5人いないといけないもんね！

〈くしま〉うん

〈はる〉当ては？

〈くしま〉ない……

〈はる〉しょうがないな！ なら一緒にメンバー探すよ！

〈くしま〉はる…… そだな

〈はる〉じゃあ、放課後、授業終わったら教室残っててね！ その時考えよ！

〈くしま〉りょーかい

これで天道晴は大会メンバーになった。だが、あと3人メンバーを見つけなければいけない。2人はどう見つけるのか。

そして、もう大会までは１ヶ月切っている。メンバーもそうだが、練習もしないといけない。そう考えると、早急にメンバーを見つけ、大会に備えないといけない。

久島は大会までにメンバーを見つけられるのか。

ー 1日目 メンバーを見つけろ！ 1 ー つづく。