エッセイで、思っていることを赤裸々に書いていらっしゃる方は多いのですが、中には目にして不愉快になるほどのことを「正直に書く」ということと勘違いしてらっしゃるのでは?と思うこともあります。 このエッセイは正直にさらけ出しながら、そう思わせることがありませんでした。「ああ、なるほどなあ」と納得して読めて、そして「分かる分かる」と思える、そのラインを守ってらっしゃることがいいなと思いました。
日常にある様々な問題について、ありのままに語ってらっしゃいます。共感、共感、共感。ひたすらになるほどと思わせてくれます。人間にある普遍的な悩みについてのじっくり、しっとりとしたエッセイです。