タイミング

 前回、他のことを考えているうちに書き忘れてしまったことを思い出しました。


 それは人に話しかけるタイミングについてです。

 難しくありませんか? 私はハードルが高いと感じています。仕事の話でも、いつ話かけよう? と毎回オロオロしてしまいます。


 もちろん、「どうしても今聞いておかなければ・伝えておかなければ」と思うことは勇気を出して言います。でも、優先度の低いことは後回しにしがちで、そのまま……なんて場合もあります。


 ◇◇◇


 そういえば、話しかけるタイミングについて考える時、よくよみがえる記憶があります。


 小学校6年生の頃の出来事です。クラスメートにちょっと乱暴な男子がいました。その子が1年生の教室で暴れていたんです。

 先生はいませんでした。そして男子は大柄。見ていた同級生が数人いましたが、止めに入れば自分が怪我をしかねず二の足を踏んでいました。


 私はそっと人混みを抜けて、先生を呼ぼうと職員室に行きました。ところが、担任の先生は他の先生とお話し中。恐る恐る話しかけるものの、「ちょっと待ってて」と待たされました。


 話し相手の先生が「良いんですか?」と聞くも、私が普段から先生にくっついていた児童だったため、苦笑交じりに「いつものことですから」と言われてしまいました。


 私は結局、言われた通りに会話が終わるのを待ってから「〇〇君が1年生の教室で暴れてる」と伝えました。

 ――担任の先生がすっ飛んでいったのは言うまでもありません。



 はい、勇気のない子どもでお恥ずかしいです^^;

(……が、よく考えたら待っている間、他の誰も先生を呼びに来ませんでしたし、男子を止めようとしてもいなかったことに気付きました。彼らよりはマシだったと思うことにします)


 ◇◇◇


 とにかく、こんな風に話しかけるタイミングがへたくそな人間だということで、大人になってもあまり変わっていません……。


 そこでふと思ったのは、某散髪屋さんのように人間にも赤・黄・青のランプが付いていればなぁ、なんて空想です。取り込み中・ちょっと待って欲しい・今なら大丈夫、みたいなサインです。


 あったら助かる人、私以外にもいないでしょうか? まぁ、人見知りやせっかちさんはずっと赤かもしれませんけどね;

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