第5話 いつもの行動

今回の依頼は町の外だ。

町の外はモンスターがどこにいてもおかしくない。

町中なら基本安全だが……外は気を抜いたらすぐ死ぬかもしれないという場所だ。


とか俺が思っていると――。


「おばちゃんとこ寄ってくよね?」


サクラが俺に話しかけてきた。まあこれはいつもの流れだ。以来の前は……という行動なんだよ。


「ああ。多分食料はいるだろうな。規模がわからないからな。広いと……だし」

「じゃ携帯食頼んでくる!」


俺が返事をするとサクラはおばちゃん。えっと何というか。この町の料理屋。食堂のおばちゃんのところへ向かって行った。

まあ冒険者は皆お世話になっている場所だな。


依頼によっては何日もかかるものがあるからな。

食料も必要となる。そういうのは全てここだ。

食堂のおばちゃんに頼む。まあ食べ物が必要ならここだ。ということだよ。


ちなみに俺は……サクラに付いて行く。ではなく。武器屋のおっちゃんのところに寄ってからおばちゃんのところに向かった。

あー、そうそう武器屋のおっちゃんとは……少し前にもちょっと話しで出て来た気もするが。とりあえずはまあそのままだ。

武器、防具……雑貨もか。食べ物以外?を扱っている店だ。武器関係のことならおっちゃんが町一番だろう。


そこで俺は松明などを仕入れた。


いや洞窟って真っ暗なんだよ。だから明かりは大切。ランタン?いうのもあるがあれは高いんだよな。まあ腰にかけたりできるのは魅力なんだが……両手もあくからな。

モンスターがいた時に対処しやすいし。


って、俺はモンスター相手とかする気はなかったんだがな……まあ依頼がないなら仕方ない。

洞窟調査とかはモンスター退治が確定ではないからな。

モンスター退治が依頼のはまず無視だ。危険危険。そんな命に関わることは受ける必要なしだ。うん。でもなにもない時なら洞窟調査はな。仕方ない。

まあでも安全な依頼ってなかなかないんだよな。


町の外に出るのは危険なんだから。だから外には冒険者以外はほとんどでないだろうし。出る場合は冒険者に警護頼んでるしな。


武器屋のおっちゃんところに寄った俺は料理屋に向かい。食料。携帯食を買いに行ったサクラを探す。って、サクラはかなり目立つからな。すぐにわかる。

俺が食堂へと行ってみると――食事してる奴らがざわざわしていて……チラチラ見ている視線の方を見て見れば……まあ大体サクラが居る。


ホントサクラは……無駄に目立つからな。とにかくみ空色の髪がまず町では珍しいからな。


……噂だが。青色の生き物だから伝説のドラゴン関係では?とか町に来たばかり。始めの頃は言われていたっけか?まあ中身は普通に俺と同じバリバリの人属みたいだがな。


ちなみにドラゴンやらはなんか遠い山にいるらしく。居るだけで周りが凍る。吹雪みたいなブレスで全てを凍らすだっけ?まあ本当に居るのかは知らんが。俺は見たことないからな。っか見たことあったらそれは俺の死を意味するかと思う。凍らされて瞬殺だよ。である。


まあとりあえずこの世界では生き物で青はそれくらいらしくてな。他にも何か居るとは思うが……ほとんど見ないからな。だから髪の毛に瞳もみ空色のサクラはかなり町では目立つ存在だった。


でもまあなんやかんやでしばらく住んでるし認知はされてきたみたいだがな。俺は周りの視線。みんなが見ている先に居るサクラに近寄り――。


「ちゃんと食料頼んだか?」


俺はサクラに声をかけた。


「うん。完璧」

「無駄な物買ってないな?」

「必要最低限しか買ってませーん」

「ならいいが」


俺が声をかけながらサクラの横に行くとちょうど料理。携帯食がお手伝いの子の手によって運ばれてきたので俺たちは支払いのち。食料をカバンに入れる。


そして食料を持ったら出発だ。


っか、料理屋から出るだけでなかなかの視線がまた俺達にはあったが……。

まあ横に目立つやつ連れてるからな……そして俺もある意味目立ってる方だし。

このコンビは周りから見たら……なんだろうな。とか俺は思いつつ。外に出たら……。


「ってかクス来るの遅くなかった?」


サクラが不意に話しかけてきた。


「うん?いや、おっちゃんところで松明買ってきたからな」

「あー。なるほどなるほど。冒険って感じだね」

「サクラは楽しそうなことで、これでモンスターでも居たら……最悪だ」

「居ても倒せばいいじゃん」

「……俺たちまともな武器ないからな?ダガーだけだぞ?」

「そこはクスが上手にパパっとするんでしよ?」


そう言いながら何か動作をサクラはしていたが……あいにく俺そんな俊敏に動けないからな?と思いながら――。


「サクラを囮にして逃げる」

「マジで怒るよ!?」

「っかサクラは冒険行くわりにその装備じゃな……そりゃ周りもざわざわするわ」


俺は先ほどの食堂での様子を思い出した。

いやこんな謎な装備の冒険者居ないからな。

こんなのすぐに何か刺さってそのままお亡くなりだよ。食堂でも机とかにたてかけてある剣とかにちょっとぶつかって刺さったら……とか俺が思っていると……。


「そうかな?さっき料理屋でもだったけどー」


自分の姿を見るサクラ。うん。なんでわからないんだ?と俺は思いつつ。


「当たり前だろ。無防備だし。魔法もないし。単なる破廉恥娘だから」

「なーもー。破廉恥破廉恥って……」

「引っ張ったらすぐ素っ裸だろうが」

「きぃー」


サクラとそんな話をちょっと揉めつつ。俺達は町の外れに向かい……町の外へと出た。


ちなみにだが柵や門が町の境にあるとかではないからな。


まあ見えない線というか。なんとなく。モンスターとの境界があるというか。

微妙なバランスがあるらしいんだよ。


だから町の外に出てもしばらくはまあモンスターの気配はない。多分もう少しいくと……だろう。


「ってか、クス。道あってる?」


町の外に出て少し。サクラが俺に聞いてきた。


「あってるあってる。ちゃんと見てるよ」

「ならいいけど。にしてもこの辺りも緑が多いから住めそうなのにねー」


サクラは周りを見つつ言う。


「まあ住めなくはないだろうが。モンスターの縄張りが近くにあるかもだから」

「同じ生き物なのに。おかしいね」

「まあ、ならサクラが交渉に行くんだな。か、このあたりに住んでみるか」

「嫌だよ。言葉通じないし。いきなり攻撃してくるし。ヌルヌルなの出してくるのもいるし。そのまま食べようとしてくるのも居るし」


サクラがマジで嫌そうな声でそんなこと言いつつ。ジェスチャーもしていた。


「まあ食う。しか向こうはないからな。っかそれが普通だ」

「あー、気持ち悪い気持ち悪い。想像しただけで吐き気がしてきた」

「自分で言ってただけだろが」


ちなみにだが――。

依頼の場所までは基本歩きで向かう。走って行けば早く着けるがまた依頼開始前に疲れてもだから。基本歩きが普通だ。


最近では馬に助けてもらう方法もあるらしいが……確か――馬車?やら言うらしい。

馬が荷車を引いてそれに乗っていく方法もあるが。あれは値段が高い。馬の数も少ないしな。

あと、馬車移動もモンスターに狙われることはある。むしろ音がするからか。狙われやすいとかいう話も聞いたな。っか俺達普通に話しながらだから……危険と言えば危険なのかもだが……今のところ話していたらモンスター登場は経験ないんでね。


まあとりあえず移動は基本歩きのため、俺たちの場合は会話が増える。

一人なら黙々と周りを気にしながら歩くだけだが。今の俺は付きまとわれているからな。会話が発生してしまう。とか思っていると……。

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