不遇職業《カード・アルケミスト》は行く
張果仙人
第1話 キルギア
商業都市キルギア、別名冒険者都市キルギアとして有名な所である。
魔窟とも言うが其も仕方ない、何せ冒険者としての夢、一攫千金を掴めるとも言われる大小様々なダンジョンが特にこの都市の近くに散在しているからだ。
その為にダンジョンから産出したアイテムがあちこちで売られ其を目的とする貴族の腰巾着や旅商人、大商会等が利用する区間すら存在する、これは身なりのみすぼらしい低級冒険者の救済措置としての面がある。
まあ、そこそこ貧しい農村の3男だった俺には関わる事の無い話だが頭の隅に入れるのが必要な事でもある、『その区間に近寄るべからず』とにかく彼らはダンジョンから産出したアイテムを安価で買い取り・・・難癖を付けたがる、そこで都市を治める貴族と冒険者の元締め“ギルド”が突き上げを嫌って作ったありがたい区間なのだ、ここ以外はまあスラムの場所を知っていれば大抵のトラブルは避けられる。
と思っていた、冒険者として登録する迄はである。
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