雑記、時々詩というBLOG的なアレ

話題のワード：親ガチャ「エッセイ」

現実で口に出したら品性を疑われるワードに触れてみた。

親ガチャ、強い強すぎる。

遊戯王なら禁止カードである、団地のあっくんにパクられる未来しかない。

　両親のDNAによる能力、環境の差なんてのは昔から言われていた事だし、お馬さんだって、良血には大金が払われている。なんなら競馬そのものが血を選別しつづける業の深い競技であったりもするだろう。日本の競馬だとディクタスからステイゴールドと繋いだ血の特徴に出る三白眼のような瞳をディクタスアイと呼んでいたりもする。

　親ガチャの何を持って良しとするかは別問題ではあるけれども、競争や比較をストレートに考えれば、劣や不可、そして普通がいるから、良があって優があるんだってーの。優だの良だのばっかりになるわけがない。

　どんな時も自分より恵まれた存在だって、劣った存在なんてのは沢山いる。78億分の1番だって78億番だっているって話です。

　そんな分かり切った事、今更取り上げる事じゃないし、言ってる奴に目くじら立てる事じゃなくね？

　ちょっと考えれば、長期に渡る不景気と行き詰った資本主義の弊害が出始めたと同時に、親がバブル世代から就職氷河期世代へと移行し、「経済格差が目立つ」ようになって来たってだけの話でしょ。

　視点を変えて現在の社会構造を見ても、支配階級や資本主義の上位層から見ると、スタートで絶望して歩かない働き蟻は要らないから。努力、根性、友情、愛、勇気、夢とか色々な言葉で覆い隠してきたって背景もある。

でも現実としては、鷹は鳶を産まないし、なんなら郭公の子供だったりするのが庶民の実情。

そこに手軽い言葉がハマっただけ。

親ガチャ、いいじゃない。

　自分ではどうしようもない理由で負けても悪く無いんだよ。ってな具合の楽な言い訳が出来たんだから、そんな理由に縋って生きていくしか無い位に、負け犬根性が染みついて地べたを這いずる性質を持ってる人なんだって目で見てあげればいいだけ。真の無能を判別する便利な言葉だと思う。

　ネットで冗談まじりに言ってるうちは良いけど、現実で「実現出来ない何かの言い訳」に悲し気な顔して言い出したら、そいつは人間じゃなくてタンパク質の塊位にランク下げて見てもいいと思う。大アメーバーとかだと思ってもいいかもしれない。

　あっ自分の子供がガチ目のトーンで言ってたら、黒歴史に何かが追加されてる様をプークスクスしてあげてもいいと思います。死ぬまで厨二なアレがアレでアレしたオツムだったらごめんだけど。

そんな偉そうな私の親ガチャ笑。

父親、私生児で生まれ、中学すらまともに出ずに大工として出稼ぎに出る。そしてそのまま長期単身赴任、あげくに給与を使い込む系男子。正月に帰って来て、はずれ馬券と宝くじを箪笥にしまうのが趣味という謎の大工さん。

母親、出稼ぎしてる父と東京で、出会い父の実家の地方へ、そして振り込まれない給与により困窮。生活費と養育費の工面に難儀しつつも、私を入れて4人も産んじゃうという無計画っぷり、そして私が中学になった頃に霊能者に転職するという謎の女性。

　そんなナイスガチャの私は、決して成功してるとは言えないでしょうが、今元気で幸せなアホ面晒して東京のどっかでこうやって好きな事(書き物)を余暇でする余裕持ちながら生きてます。

　所詮、親兄弟といえども他人ですし。どんな考えしようが、生き方しようが知らんがな。ガチャで比喩大いに結構。言い訳の盾にするもよし、無力の証にするもよしです。ただしそれをやったら人からは人と見られなくなるリスクもありますよってだけだしね。

そんな事より、明日食べる夕飯のメニューを考えてた方が少しばっかり幸せだと思う今日頃の頃。