唇「詩」

当たり前に見て触れた


桜の乱舞に差し込んだ光のように美しい


そうありたいと君が選んだ色だから


そうなんだと、それは流行かもしれないし感性かもしれない


そんな見えない事実より、ただ好きな色だった。


遠い記憶の冬に、積もる白さに透けて見えたまま


色褪せないまま、覚えている。


記憶の桃色は、あの時の僕の前で綺麗でありたいと願った色


だったら良かったかもね。

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