17話「星」ー結編


 *


走った揺れで、少し崩れてしまったガトーショコラ。


部屋に戻ったすぐに形を確認して、箱に入れたまま冷蔵庫に戻す。もう少し時間をおいてから、ガトーショコラを食べようと思って夕飯の準備を始めた。


安い中華麺を鍋の中で煮えたぎる水の中に投入し、菜箸でほぐす。60を数えた所で面をざるに移し替え、水を切って木製漆塗りの丼に盛る。だしと少々のごま油、塩コショウをあえた後に予め用意していたささみの酒蒸しをほぐして乗せる。更に生卵を乗せて青ネギを散りばめれば、簡素ながら居酒屋のしめが出来上がる。


ほぐした黄身と、だしの甘辛い風味。ごま油の香ばしい風味に、割って入るネギの刺激。


限界まで冷やされた麦茶も、いつもより味を増していた。


1人暮らし8畳間のアパート。簡素な食事を1人でするのであれば十分な広さ。リビングの真ん中に置かれている四角いテーブルの上に、置かれた封筒。



(輝ける瞬間が、私にもあるんだ…!)


改めて、そう思う事になった瞬間。真崎に頼まれて着る事になった袴。…まさに怜子が着るためだけに拵えられたそれが、舞う桜の花びらよりも彼女を主役にしていた。白ホリスタジオで撮影したのに、昨日の事のように桜舞い散る幻想が目に浮かぶ。


同じ封筒の中には、"若松物産"の甚平姿の怜子が写った写真も入っていた。


風呂上りに食べたガトーショコラが重く苦く感じたのは、携帯電話の画面が21時を指していただけでは無かっただろう。



 *


翌日。


「シンプルだが高級感がある。…それは良いんだがマイケル、"ワンポイント"欲しいな、モデルが愛結だからシンプルなアクセサリーでも綺麗に見えるかもしれないが、もう少し"ブランド感"を出してみてくれ。そうすればもっと良い作品が出来上がるから。」

「はいボス」

「言っとくけど事務所外で"ボス"はやめてくれよ、この前お客さんがビックリしたんだ。」

「イエッサー」

「尚更ダメだ」


"Lucifer"、"わわわ"のアクセサリー草案を、マイケルと栗栖は辰実に見せていた。何気ない会話ではあるが、辰実が"やる気を出させようと"言葉を選んで指摘しているのは、素人目の怜子からしても分かる。


「栗栖の方は…、これは完全に馬場ちゃんにスポットを当てたな。」

「正直まだ、"20代後半"の広い範囲のデザインが思いつかないんです。まずは彼女にスポットを当てて、そこから広げていこうと。」

「寧ろそっちの方がいいな。"和風"を意識したデザインだがブランド感もある。…蜂のような花のような、このデザインは良い。」

「ありがとうございます」

「このモチーフでバレッタ、簪を描いてみてくれ」

「了解」


2人の進捗確認が終わった所で、辰実は熊谷に目をやる。


「トビ、アイデアスケッチは何個できた?」

「300くらいはできてます」

「上出来だ。すまないが今は温めといてくれ。」

「あ、はい」


さすがに"月島亜美菜"を相手にするようでは辰実も熊谷も手をこまねいている様子であった。実際に話し合いとなれば、あの手この手で2人を挫いてくる事だろう。理解した上で、念入りに準備をしているに違いない。


怜子は怜子で別の作業をしている間に、辰実は電話を取っていた。"え、あ、はい"と急に畏まって応対しているあたり、屋良さんからの電話に出ているのだろう。数分話をして、電話は終わった。


「…商店街の活気がないなと、屋良さんがお困りみたいです。」

「ええ。復興してきてはいますが、まだまだ全盛期には及んでいません。活気づけが必要かと。」

「同じことを言ってました。…イメージキャラ戦略を屋良さんは考えているみたいですね。」


怜子が時計を見ると、12時を回る少し前。


「黒沢さん。ご飯食べに、出てもいいですか?」

「いいよ、ゆっくり行ってくるといい」



ツヤのある合皮製の長財布を片手に、怜子は事務所を出る。ガラス張りの屋根の向こうには水色のべた塗にエアブラシで白色を少し塗りたくった風景が流れていた。


弁当を作っても良かったが、少し考え事が続いていたために気晴らしがしたいと思っている。


(さて、どこに行こうか)


どこかのベンチに座って、テイクアウトで何か食べるのもいい。



(私がもう一度、表舞台に立つ"覚悟"があるのか…。黒沢さんは待っててくれるんだ。)


どん底の落とされてからも、良い思い出はあった。天田や真崎、味元といった怜子自身をちゃんと見てくれている人物。更に、怜子が契約を切られた原因となった出来事について、その真相を握っている辰実。商店街が、若松が怜子を受け入れてくれていた。


(黒沢さんは、私がどんな選択をしても良いって言ってくれた。どうしてか分からないけど、自分で決める事を言ってくれた。)


他人に全てを委ねてしまうよりも、"自分の意思をもって進む"のが大事だと言っているのだろうと怜子は解釈をしていた。…しかし、その何と難しい事か。


怜子に選択をさせるだけの要素は多くあった。最後に一歩目を踏み出すかどうか迷っている。


見た事がない毘沙門通りのキッチンカーで、サンドイッチとアイスコーヒーをテイクアウトした。若くて線の細い男女がやっている。頼んだサンドイッチには厚切りのハムとレタス、チーズにトマトが挟まれていて、怜子には1個で腹6分目と少しな大きさ。


広場まで歩いていき、木を囲んだベンチに座る。若松の発展も衰退も、更に発展も見守ってきたくらいに育った緑の近くにいると、皆落ち着くのだろう。法被を着た柴犬を散歩している老女やスーツがくたびれた外回りのサラリーマン、大学生数名が他の木の周りにも散らばっている。


ヴィジョンから、昼のニュース番組が流れていた。取り立てて興味の無い話が耳に入っている事も無く、黙々とサンドイッチとコーヒーを交互に口にし食事を進めていく。



(本当に良いのかな、私で?)


疑問ではない、戸惑い。進まなければいけない自分の背中を押してくれる"何か"が欲しかった。


2口分のアイスコーヒーで、怜子の昼食は終わる。サンドイッチ以外にもホットドッグやハンバーガーと、買って簡単に食べるにはもってこいの商品ばかり。デザートもまた次の機会にしようと期待を膨らませながら帰路につく。


分を数えるも無く、毘沙門通りに到着。



「お姉さーん」


ふと、声を掛けられる。声のする方向に目をやると、顔ハメパネルから顔を出している女の子が3人。歳の頃を察するに女子高生だろう。略して"顔ハメ"とも呼ばれるパネル、虚無僧が被っている、筒状の編み笠に革ジャンを着ている何とも言えないキャラだが、編み笠の一部分がちょうど顔を出せるように開けられていた。


"コムジャン"と言う商店街のゆるキャラらしい、隣には黒い犬のような頭に侍姿の"アヌビス侍"と呼ばれるキャラも置かれている。


携帯電話を受け取る際に、近くの高校の制服の袖が見えた。簡単な手順で撮影を終わらせると、コムジャンのパネルから3人が出てきて"ありがとう"と言いながらはしゃいでいた。



「お姉さん、モデルさんか何か?」


実は数ヶ月前までグラビアアイドルだったのだが、そんな事は内緒。今はデザイン事務所の社員だ。


「もしかしてお姉さん、疲れてる?」

「え、そう見えるかな」


「これはね、この間バイト先の店長から聞いたんだけど。何か大きな事をしようとする時に、人は"目がキラキラする"んだって。」

「そうなんだ。アルバイトは何をしてるの?」


「ここの通りの、"AMANDA"って喫茶店で働いてる。良かったらお姉さんも来てね。」


天田の顔が目に浮かぶ。ここにきて彼に背中を押された気がした。


女子高生は、他にも今日が学校の事情で午前中までの授業であった事や、これから"AMANDA"で昼食をとる事を話して去って行った。控えめに手を振りながら、怜子は3人が消失点へ向かっていくのを見送る。


(今から就活!?それは大変だ!)


アルバイトをしてみたかった。グラビアでいられなくなったから、大学生になった時にアルバイトでやってみたいと思っていた、こじゃれた喫茶店での給仕係も良いかなと思って目に入った商店街での募集広告。


(そうかそうか、生活費も。全部自分で出してるなんて凄いね。)


"生活費を自分で全て捻出している"という話をすると、だいたいの人には親の事を聞かれる。怜子にとってその質問は苦痛であったが、気を遣ってか天田は何も言わなかった。彼の妻も、"そういう子はたまにいるのよね、本当凄いわ"と感心していたのを覚えている。


(ねえちょっと貴女、グラビアの子じゃないの?)

(…そう、"でした")

(先月号の"わわわ"で写真集出すとか言ってたじゃない。それが今アルバイトってどういう事よ?)

(もしかしたら事情があるかもしれないだろう、…いいじゃないかアルバイトで入りたいって言ってくれてるんだし。悪い事をするような子では無いよ。)


(グラビアの契約は、……解除されました)


正直に話した。突然の不幸に心折れていた先に、不意の気遣い。話してしまわなければこのまま脆く崩れていきそうなぐらいに怜子は弱っていたのだろう。


("アヌビスアーツ"受かったんだ、おめでとう。)


何とかやってこれたのも、偶然に天田に会えた事が大きい。



(あそこの店長をしてる黒沢さんって人は、一見怖いけどいい人だよ。…もし、"こんな事がしたい"って言ったら叶えてくれるんじゃないかな。今も新しい事をしようとしてるみたいだし。)


(だから怜子ちゃんも、自分が"本当にやりたい"と思った事があるなら正直に言った方がいい。)



本気で何かをしようとすると、何かが決壊する。


彼女の心の内は、もう"決壊"を待っていた。



 *


『…そうなんだよな、"マチゴラク"がイベント運営の関係で来月に延期しちまったからな。猶予はまだあるとも言いたいんだが言えねえ。』

「一ヶ月と考えればそうですね。」

『俺もこれまで皆と色んな案を出してきたがな。…煮詰まっちまった今、アンタ以外に頼れる人がいねえ。』


怜子が休憩を終えて帰ってきた。事務所の奥では弁当を半分置いて辰実が屋良さんと電話をしている。


『案はあるんだ、案は。実現の所を考えて欲しいんだよな。』

「案ですか」

『そうそう、イメージ戦略なんだけど』

「商店街の"イメージガール"でも探してこいと言うんですかね。正直言って中々面白そうな事になりそうですが。」


話の内容を聞こうとして、辰実の前に行く怜子。待っていた"決壊"、その切欠がそこにある事を知って食いつく。


『誰かいねえの?…梓ちゃんとか話せない?』


(今の私ができるのは、これぐらいしかない!)



決壊、その瞬間。


辰実が言葉を選んで口を開かなかったコンマ数単位の隙をついて、怜子が受話器を奪う。


「私にやらせて下さい!」


"なんだって!?"と驚く屋良さん。畳みかけるように"先に黒沢さんとお話させて頂いてから、折り返しご連絡させて頂きます"と言って電話を終えた。戸惑っている様子ではないが、辰実は怜子の様子を目を見開いて眺めていた。




「黒沢さん。…私、もう一度グラビアになりたいです。」



ここにいる全員が旋律した。コーヒーを飲んでいた伊達も手を止めている。その中で目を見開いていた辰実は、次第にニュートラルポジションの不愛想に戻る。



「驚いたな、と思ったが"待っていた"と言った方が正しいのかもしれん」


「待っていた?どういう事ですか?」


決壊と共に流れ出た冷静さが、じわりと戻ってくる。驚きはしていたがすぐに何時もの冷静さを取り戻していた辰実の様子に、怜子は"強かさ"を感じた。


「現実的な話だ。君が"グラビアに戻りたい"と言っても、"このままデザイン事務所の一員として"働き続けるという選択をしても、俺にとって、いや"アヌビスアーツ"にとっても利がある話なんだよ。…どっちに転んでも構わなかった、君が選択をしてくれれば俺達はそれに乗っかって動くだけだからな。」

「けど黒沢さんは、私が"どちらの選択をするか"分かっていて選ぶのを待っていたんじゃありませんか?」


辰実が、そこまで考えていてもおかしくはないと怜子は踏んでいた。突然言い出した事に対しても冷静な反応をしていた様子から、怜子はそのように察してしまう。彼女の反応すらも見透かしていたのか、辰実は待っていたように冷静な対応を続ける。



「言い訳にしかならないかもしれんが、"利が無ければ"採用なんてしない。…味元さんでも真崎さんでも、同じ理由で人を雇う。それに君がどこまで考えていたかなんて、面接をした時の俺には見当もつかない。」


「"利がある"と言いましたね。どういう意味か教えて頂いても構いませんか?」


"待っていた"という様子に、少なからず怜子は怒りに近い感情を抱いていた。目の色から分かったのだろう、辰実はほんの少し悲しそうな顔をした後に、粛々と口を開く。



「正直に話すよ。…まず、君がグラビアに戻るとすれば、うちは"わわわ"を相手に新しい仕事ができる。君が戻る事を取っ掛かりにすれば息の長い仕事が可能になる事だろう、"わわわガールズ"でも復活してくれれば御の字だ。」


聞こえの良い話ではない。しかし、人の上に立つ者として"利害"を考えていかなければならないのだ。


「戻らなくても、君は一戦力としてやってくれるだろう。少なくともグラビアの経験や作曲ができる事、それらを考えても君は"表現"というものを我々とまた違った視点で理解している所はある。だから俺は"どちらに転んでも利がある"と言った。」



辰実の様子を見て、"何をするか"と打ち出しての発言とは感じられなかった。むしろ自分を怒らせる手前だった事に、ほんの少しだけ悲しそうな様子で心中を吐露していた様子を見て、怜子はそれを"本当に思って言っている事"だと判断する。



「でしたらもう1つ、我儘を言わせてください。」

「構わん」


「…私は、"グラビアに戻りたい"と言いました。でも、"アヌビスアーツでいさせて欲しい"と言ったら、いさせてくれますか?」



「当然だ」


あまり本心を打ち明けるのは得意ではないのだろう、辰実はデスクの脇に動かしていた食べかけの弁当を手に取り、包みを開く。わかめや短冊切りにした玉子焼きの上に、ほぐした鶏むね肉が添えられている。少し暑くなってきたから、あっさりめの料理を食べたかったのだろう。



「…味元さんにも、屋良さんにも"君が表舞台に出る事を決めた"と伝えておくよ。いいな?」

「はい」


食事を終え、缶のコーラを冷蔵庫から取り出し口にする辰実。時計はもう、長い針が"1"を指していたが休憩時間と言った様子である。


「20分後に、屋良さんの所に行こう。準備をしておいてくれ。」

「分かりました」


怜子は、自分のデスクに戻って準備を始める。


(…さて、覚悟を決めたのは良い事だな。ここからまずやる事は、彼女を少しでも"いる筈だった場所"に戻していく。これがいきなり修羅場になるんだがな。)



 *


「でしたら、篠部怜子が元々モデルだった事をお話になられたと?」

「その通りだよ。私は初対面の男にそれを看破された。」


"若松物産"のPR動画に出ていた怜子。そのインタビューで彼女は"アヌビスアーツ"というデザイン事務所で働いていると話をしていた。その"アヌビスアーツ"が"Lucifer"、"わわわ"と合同でアクセサリーのデザインをすると聞いて1つの推測に至る浮田であった。



篠部怜子は、"Lucifer"のモデルとして戻ってくるのではないか?



「浮田君も目ざといねえ」

「自分は藤原社長からある程度得た情報をもとにですが、その"黒沢"という男は"わわわ"で篠部の記事が出てなかった事からそこまで推測したのでしょう?侮れない男ですよ。」



"Lucifer"の社長である藤原とは業種は違えど、付き合いはあった。特に浮田は何故か藤原に気に入られており、時々用も無いのに"茶でも飲みに来い"と呼ばれる事がある。それぐらい気の置けない関係(あくまで藤原視点)ではあるが、今回は浮田の方が用事があって"Lucifer"まで来ていたが。


「デザインをする側の"違和感"なんだろうなあ、確かにコンセプトとキャストのミスマッチがある事は分かる。個人的には初対面の相手でも容赦なくそこを突いてきた気概を認めたくなる。」

「気概、ですか…」


商店街にあるオフィスビルの一角、"アヌビスアーツ"がある毘沙門通りから離れた位置にある関羽通りに立地している宝飾店と、その本社。商店街の屋根から突き抜けてしまったオフィスビルの5階からは、T島県が"水の都"と言いたくなる程に誇る水際公園が見える。


事務員の女の子が持ってきてくれた麦茶で、藤原は口と喉を潤す。無意識のミラーリングで、浮田もグラスに入った麦茶を口にした。



「そう、気概。気概とは何かを為そうとする前向きな意思、物事を為すのは"意思"の賜物。意思なくして行動は起こせん。」

「若い時に社長から聞いた話ですね」


「私がずっと教訓にしている事だ。…して浮田君、君は今いくつになった?」

「41です。」

「じゃあ黒沢さんと君とは1周り違いそうだな、1周り君より若い。」


辰実は現在、32歳だから藤原の見立ては殆ど合っている。


「顔が険しい所もそうだけど、若い頃の君によく似てるよ。彼の方がぶっきらぼうだったね。」


"顔が険しい"と言われてしまうと、浮田は思わず自分の顔を気にしてしまう。両の掌で頬をこねくり回し、緊張してきた顔をほぐす。



「だがその意思あっても行動に起こせるかは別物だよ。…ところがどっこい、あの若い彼は"確実に行動に起こす"男の目をしていた。ああいう奴さんがいれば企画は面白い事になる。」


楽しそうにしている藤原の表情を、浮田は久方ぶりに見た気がした。


「元々、"20代前半"のモデルは篠部怜子だ。そしてあの男の下に彼女がいる。…浮田君は黒沢辰実がどういう人物なのか分からなかったから、こうやって私に聞きに来たんだろう?」

「仰る通りです」


今度は、2人同時に麦茶を口にする。


「お望みの答えにはなったかな?」

「ええ」

「…では浮田君、君にも答えて頂こう。君の事だから、単にデザイン事務所の店長の事を聞きに来た訳ではあるまい。」


「適いませんね、藤原社長には」


口角を上げ、困ったように笑う浮田。


「実は"青鬼プロダクション"も、"わわわ"から1つ頼まれていまして。…一度契約を切られた状況ではありますが、事と次第によって表舞台に出る事が可能であるなら、"篠部玲子"がいてくれると非常に助かる話なのです。」


「また難題を押し付けられたのか。…よし、今度デザイン案の話し合いをするから、君も同伴すると良い。」


浮田は"ありがとうございます"と、丁寧に頭を下げた。

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