6話「桜の咲く日」ー後編


「じゃあ俺が"アヌビスアーツ"の店長だった事も知ってたのか?」

「いえ、それだけは私も知りませんでした。」


「俺でも分からない俺の事を知ってしまおうなど100年早い。」


"そうですね"と納得のいったように笑った梓は、脱線しそうになった話を戻す。


「人気のグラビアが、どうして商店街でアルバイトをする必要があるのでしょうか?」

「そういう事情があるからだ」

「少なくとも黒沢さんは、その事情を知ってるのでしょうね」

「…ああ。本人から直接聞いた。」


ジョッキの表面に大粒の汗をかいたハイボールを一口飲みこんで、辰実は話を続ける。


「謂れの無い"契約解除"だったそうだ。…去年入ってすぐ辞めてしまった"わわわガールズ"の後輩に対するパワハラだと言われたがそんな事は一切身に覚えが無いし、見た所そんな事をしそうなきらいのある子じゃない。」

「そういう子って、何となく顔を見れば分かる気がします。」

「そして俺に嘘は通用しない」


これは梓も理解している事である。梓は半年前まで辰実が"何をしていたか"よく知っているし、以前からどういう人物なのかも知っている。…だからこそ、辰実の言う事に"説得力"を感じていた。


「それで、天田さんから言われてあの子の採用面接をしてみれば、いきなりガラスが割られて"あの子を採用するな"なんて脅迫状が送られてきた。…勿論、採用したい子をそんな事で不採用にする訳にはいかない。実はこれを同じように"若松物産"も思っていて無視してたんだが、さっき言った通り襲われたらしい。」


「じゃあ黒沢さんも、襲われる可能性がありますよ?」

「だろうと思う。…だが、そう簡単にやれるとは思わせないさ。」


先にも述べた通り、黒沢辰実という男を"知っている"からこそ梓は何も言わなかった。ジョッキを空にした辰実に"何か飲みますか?"と訊くも"もう今日はこれぐらいにしておくよ"と答えられ、お冷を出す。


「1つ、訊いていいですか?」

「1つと言わずいくらでも」


「やめておけと言っている訳では無いのですが、黒沢さんはどうしてあの子を守ろうと?」


ここまでの話の流れで、辰実の思惑が怜子を"守ろうと"している事にあると梓には理解できていた。彼女自身は"この先の事"を考えるとどうにも納得がいかない節が少しだけあったものの、辰実自身に真意を問い正す事で納得したかったのである。


「恥ずかしいからその質問はパスでいいか?」

「駄目です、聞かせて下さい」


"そうか、そうだよな"と呟き、"さすがにこれは正直に話すか"と思い口を開く。


「俺にはどうにも、あの子を見捨てる事はできなかった。天田さんの口利きで"付き合い"も考えて採用面接もしたけど、あの子には"採用したくなる"ぐらいの魅力を感じた。…勿論グラビアの時のあの子は知らない、でも人を惹きつけてやまなかったのだろう。」

「一見普通の可愛い女の子に見えるかもしれませんが、いざ脱いでみるとあの子は"完全に別人"に見えるんですよね。女の子にもなれるし大人にもなれる。」


汗をかいているのに、お冷はまだ冷たい。


「…放っておけないんだ、あの子を。」

「相変わらず優しいんですね、黒沢さんは。」


辰実が冷や水をあおったのと一緒に、梓も冷や水を口にする。"ミラー効果"と言って、行動を合わせる事で好感を持ってもらいやすいというものである。


「考えればあの子は、"契約解除"と言って大人にいいように振り回されている。さぞ絶望した事だろう、だけど世の中にはそう言った子を"助けようとする大人だっている"事を、忘れないで欲しいんだ。」



"それだけの話じゃないでしょう?"と笑っていた梓も、辰実の考えをおおよそは理解できていた。


「それだけじゃない、あの子の面接をやった時に"脅迫状"を投げてきた奴の顔が"防犯カメラ"にきっちりと写っていたんだが、俺も以前に見た事があるし知っている奴でな。1年前にあの子だけじゃない、"わわわ"のグラビアを必死に追いかけまわしていたと聞けば、君もよく知っているのでは?」


「あの男ですか?"懲りてない"んですね。」


呆れた様子なのは、梓もその男の事を辰実と一緒で"よく知っている"からなのだ。


「明らかに契約解除の状況とか怪しさしかない話だし、篠部ちゃんを採用すると決めた時から決して"他人事とは思えない"話なんだけど、こうなってくるとますます他人事では無い気がするんだよなあ」


酒が入ったよりも、酒が引いてきた時の方が辰実を饒舌にさせていた。1年前とは全く違う立場で、全く違う事をしていても結局は同じ"黒沢辰実"である事に失望してしまったように冷めている。



「結局俺は、自分の過去なんて忘れる事はできやしなかった。…前の仕事を辞めて商店街に流れてきたとは言え、今も今まで歩んできた線の延長上を生きているんだな。」

「そんな事を言いながら、全く悲観していませんね。」


辰実が皮肉めいた言葉が、上っ面の"悲観"だという事は梓だから分かっている節があった。つまりの所、人の本質もその"積み重ね"であったりするのが露呈した事を受け入れられるだけの出来事を、2人で共有はできていたのである。


「以前にそんな話を聞いた時は、もっと悲しそうにしてましたよ?」


熊谷も栗栖も、マイケルも、伊達だって知らない。ましてや怜子には辰実が"アヌビスアーツ"の前身の広告店にやって来る前の話なんて知る由も無かった。


「そうだ、そうだよな。」

「お冷を飲んだ方が、酔っているように見えますよ?」


「色々と自分の事を話すのが恥ずかしいだけなんだよ。」


"そうですか、じゃあ恥ずかしいついでにもう1つ聞かせて下さい"と梓は落ち着き払った様子で言葉のラリーを続ける。いつもであれば逆の立場なのに、今は自分が辰実を振り回していると考えたら、少しだけ楽しくて仕方ないのだ。…これは、あまり覚えてはいけない快楽なのだろう。


「黒沢さんが怜子ちゃんに肩入れするのは、親切心だけではないでしょう?」


一口の冷水で心と喉を潤し落ち着かせたところで、辰実は答える。


「例えるならあの子は、"明けの明星"。暁の子、光をもたらす者。言い方は色々あるが、俺には"あの子を中心に色んな事が動き出す"と思っているし、それを解決するのも彼女だと思っている。…根拠は無いんだが。」

「直感というのは、理論を重ねるよりも遥かに速く、正確に本質を射抜く事があります。黒沢さんの今言った事もそうなのでしょう。」


辰実が珍しく真剣に浮ついた言葉を言うものだから、梓は素面で聞いていられずグラスに氷を入れ、梅酒を注いで一気に喉へ流し込んだ。"ダイニングあずさの自家製梅酒"として販売もしているものだが、自分で作った梅酒の味は格別。


梅の酸味や果実と黒糖の上質な甘みが、その辺りの梅酒とはまた違った味を演出し、梓の喉を少しだけ灼いて通り過ぎていく。


「でしたらもう1つ。…もし、黒沢さんが怜子ちゃんの契約解除に関わる問題を解決したとして、そうなるとあの子が"グラビアに戻る"事はあるんじゃないですか?考えはあるのでしょうが、黒沢さんの口から私は聞きたいです。」


痛い所を突かれた訳では無いが、辰実は一呼吸を置く。



「俺は、あの子が"アヌビスアーツ"でいても"グラビアに戻る"と言っても得になると思っている。」



辰実のその言葉は、怜子の事を"上手く利用できるから採用した"と言う意味合いでない事は梓に分かっていた。


「これは企業秘密だからな。どこかの編集社のスカした男にも言った事があるが、そんなものをおいそれと喋っては"アヌビスアーツ"の信用問題に関わる。」


酒の回ってきた梓は、我が子でも見るかのようにニコニコしながら辰実と目を合わせた。



「俺は変な事でも言ったか?」

「いいえ?」

「だったらいいよ。…さて、そろそろ帰るよ。」


"ありがとう"と言って、辰実はレジに打ち出された分のお金を払い店を後にする。ガラス張りの屋根の上から、波長の短さで残り続ける表面の空色は消え彼方のその彼方まで果てしなく続いていく宇宙のひとかけらが見えた。店に入る前に聞こえていた喧騒が、やけに静かになった関羽通りが"奇妙"に感じる。



(だいたい何かあるのは、こういう時なんだよな)



じゃり、じゃりと砂埃を踏みにじる音と、タイル張りの地面を靴で叩きつける音だけが聞こえる。その中に"自分だけ"のリズムと、それともう1つ"リズムから離れた"音が聞こえた時に、辰実はふと足を止めた。


振り向くと、"ざっ"と物陰に隠れる音がする。その時に何か金属のようなものが硬い壁辺りに当たる音も聞こえる。酒が入っているとは言え、まだまだ五感を鈍らせてしまうぐらいの飲み方はしていない。何事も無いのを確認したように前に向き直って歩き出すと、リズムを狂わせた足音は短い断続音で近づいてきた。


(やっぱり)


ふっ、と溜息をつく辰実。すぐさま振り返ると、視界の左上から金属バットを袈裟斬りの要領で振り下ろそうとする男の姿が見える。動じる事もなく、その場で右肩をやや後ろに少し腰を落とす。そして振り下ろすバットを握る手首を右の掌底で撃ち弾く!


大樹の根を張るような下半身の安定と、腰の捻りによって拳の打ちは威力を増す。ボクシングでも基本であり、"空手"でも勿論の事基本である。幼少から大学生まで空手の修行に明け暮れていた辰実にとっても周知の事実だろう。



「音で分かったぞ、マヌケ。」



壁に当たった時の音で、辰実は"金属製の鈍器を持っている"と踏んでいた。恐らく"若松物産"の藤本も同様の手口でやられたのだろう。警戒さえしていれば辰実にとってはどうという事も無い。


黒いスウェットにフードを目深く被った黒いパーカー、マスクをしていて顔は分からないが、わずかに見える目元から若い男だと分かる。金属バットを両手で握り込み、今すぐにでも辰実に襲い掛かってきそうな様子であった。震えて見える両手が、力量を素直に辰実へ伝えてくれた。


「やめておいた方がいいぞ?」


忠告も虚しく、若い男は金属バットを振り上げ襲い掛かる。スイングの"溜め"で視界の左から右へと横薙ぎのスイングが来ると分かった辰実はバットを振り始める瞬間まで相手を引き寄せ、今まさにスイングが放たれる瞬間を狙って左肩を前に男の胴にタックルをかました。


相手は、辰実より少し小さい体格をしている。通常の戦いであれば、体格差で十分に通用するものである事は間違いないだろう。


…勿論の事、今回においてもそうである。自分より体格のある男にタックルを食らった襲撃者はスイングの発動も許されず体勢を崩してしまった。更に反撃で真上から金属バットを振り上げても、振り下ろす瞬間に辰実に両手をキャッチされ無力化される。


柔道における手技の1つにある"背負い投げ"の派生、"一本背負い"の要領で。男は右の脇に腕を無理矢理ねじ込まれホールドされたと思えば、宙を1回転し背中からタイル張りの地面に叩きつけられ、全身に痛みが走った。


残念ながら彼の記憶は、そこで途切れてしまう…。



(気絶してしまったか)


勿論、この状況は"正当防衛"である。金属バットを持って襲い掛かってきた人間を生身の人間が投げ飛ばした所で、刑法の上では何の問題も無い。


「おい、大丈夫か?」


気絶したパーカーの男の頬を軽くペシペシ叩いてみるも起きないので、辰実はとりあえずマスクを外して彼の素顔を携帯電話で撮影した。本当は言質を取りたいが、顔を記録さえしておけば"その線から"手繰り寄せる事は十分に可能である。


"ピピピ"と、いきなり男の携帯電話が鳴り出した。"この襲撃を仕組んだ男であればチャンスだ"と思いポケットに入っていた携帯電話を手に取り、画面を確認するや否や電話に出た。


『上手くいったか?女引っ掛けたから、お前が終わってたらマクドで合流したいと思ってんだけど。』


声の低い男だった。軽い感じの物言いが、人間性を感じさせる。


「残念、彼ならそこでのびてるよ?」

『お、おい!誰だアンタは!?』

「襲撃する相手の事もロクに覚えていないのか…。で、一応これ"教唆犯"って言って、もし失敗しても気絶した彼だけじゃなく、2人とも罪に問われるから気を付けて。」


暴行をする気が無い人を唆せば"教唆犯"になり得るのだが、もし暴行する意思がある人に実行させたなら"幇助犯"になる。その辺りの状況は当人に訊かねば分からず、"教唆犯の方が罰が重そう"と思ったのでとりあえず言ってビックリさせておいただけである。


その通りに驚いてくれた電話口からの声を無視し、通話ボタンを切って辰実は携帯電話をその場に置き去った。



 *


一人暮らしをしていて、湯船に浸かるという習慣はあまりなくなった。メイクを落として温かいシャワーをひとしきり浴び、髪と体を泡でしっかり洗い流した後は体を拭いてドライヤーで髪を乾かす。


時計を見ると、まだまだ9時半だった。


黒い半袖のTシャツ1枚に、ピンクのキュロットパンツという部屋着姿で気楽に夜を過ごしている。友人と連絡をするとか、そういう事も無く寝るまでの時間を潰す事を探している。


(そう言えば、どんな動画だったっけ?)


前に辰実が淹れてくれたアルペジオの、カプセルの紫色が引っ掛かっていた。辰実にこの動画の事を教えてくれた梓と、その紫色が被って見える。…離れていたようで、いつも心のどこかで一緒に生きていたように見えた紫色の姿を。


辰実の妻の事は、"写真を見て"怜子も分かっていた。梓とは"ただの知り合い"だと言われるにしても、倫理に踏み込んだ関係では無く、お互いの丁度良い距離感を2人ともが理解しているからこそ実現した"もう1人のパートナー"みたいな。



梓が見せていた動画の内容を少し離れて眺めていた事が、未だ上手く距離が撮れていない怜子と辰実との関係を示唆していた事に今やっと気づく。


"この動画は、商標権に基づき削除されました"


検索して出てきたと思えば、この結果である。もどかしい結果かと思えばそうで無いのだが。怜子から愛結が奪った仕事、"若松物産"から、"アヌビスアーツ"のやろうとしている仕事を脅かす事ではあった。


恐らく、"若松物産"か"黒沢辰実"が削除申請をしたのだろう。


…そうなると、一つだけ疑問が浮かぶ。黒沢辰実と、黒沢愛結の関係である。事務所に辰実が置いていた写真を見る限り、2人は夫婦関係にあるハズなのだが。少なくとも、辰実であれば妻の愛結を応援したくなるような気もする。それなのに愛結の活躍を阻害するような行為をしている事にであった。


辰実は、一体何を考えているのだろう?


そんな事を考えながら、手に取ってチューニングもせず弾き始めたギターの音色は弱弱しく、迷いの中にあるように弾けて聞こえた。



気を紛らわそうとしている時に限って、他の事を考えてしまう。


先日、"AMANDA"で月島に嫌事をまくしたてられた時の事、そして突然に割って入り怜子の事を助けてくれた長身のお姉さんの事。おおよそ性格は違う(あの時のお姉さん)が、怜子を妹のように可愛がってくれていた"黒沢愛結"と被って見えた。


要らない時に要らない事を考えてしまう連想ゲームは、都合悪く"気を紛らわそう"とした所まで踏み込んでくる。"商標権だと言うなら、理由があるのだろう"という納得と、"愛結が観れなくなった"という残念な気持ちが撹拌される。


知らない間に、アルペジオを奏でる手は止まっていた。


時計はまだ、10時になっていない。"…この時間に連絡を入れるのは失礼だろうか?"とは思いつつも、悩んだ時には既に手に握られている携帯電話。


通話画面に出る"黒沢辰実"という文字。



『黒沢だ、どうかしたか?』

「夜分にすいません。…少しお聞きしたい事があって。」


"はいはい"と、事務所にいる時のような感じで辰実の相槌が聞こえる。


「"愛結さん"の動画、削除申請したのは黒沢さんですか?」

『そうだな。…"若松物産"の味玉、じゃなかった味元さんから"先にあんなのを出されては困る"って相談があってな。そりゃあそうだ、あんな風に好き勝手言われちゃこちらは非常にやり辛い。』


"にゃー"と、猫の鳴き声が電話口で聞こえる。ラグドールの女の子を飼っていると、以前に愛結から聞いた事があった。


「仕事の話だとそうなのでしょうけど。…黒沢さん"ご本人"としてはどうなのかと思いまして。削除した動画は"奥様"が出ていたモノですし、"仕事上"は仕方なかったとしても…」

『上の子も下のチビ達ももう寝たし、嫁は今風呂に入ってる。でも何時出てくるか分からないから手短に話すぞ。』

「良いんですか?」

『理由も含めて、1回しか言わないからな』


この時辰実は、怜子が何故"夫婦関係"の事について知っているのか推論していた。いつも伏せている写真立ては、辰実と愛結の結婚式の写真。"本当は結婚式がしたかったの"と言われた時に、4年越しの式を挙げたのを今でも覚えている。


辰実はその写真立てを"ずっと触っていない"。仕事に持ち込むと厄介な事ではあるが、それでも愛結が心の支えになっている事は間違い無かった。そう思って伏せていたものが"起こされていた"という事は誰かが触ったと言う事である。恐らく、早く来過ぎた時の怜子だろう。



『恥ずかしいけど、愛結の事は愛してる。そりゃあ俺から"結婚してくれ"って言ったんだしさ…、事務所の俺のデスクにある"写真"見たろう?その辺はそれで分かってくれ。』


"しょうがない"と言いつつも正直に話す。言葉通りの"腹を割る"という辰実の話し方に、怜子はいつぞや見たかった"誠実な大人の対応"を垣間見た。


『だけど、仕事は仕事じゃないか?…"わわわ"とか大きい所に好き勝手されちゃあ、納得のいく仕事なんてできやしない。"自由"っていうのがうちの強みだってのに。…それにそれにだ、"黒沢愛結"はこれからうちが"共同開発"でやる奴に噛んでくる。それが絡んでくる前に好き勝手されてはロクな事にならないんだよ。』

「"アヌビスアーツ"と"わわわ"が共同で何かするんですか?」


辰実の仕事に対する筋の通った考えを垣間見た。その辺りは納得できたものの、怜子がオウム返しに訊いた事については"何か裏がある"と考えてしまう。そこに何故、自分がいるのか?


『詳しい事については後日話す。今は嫁が風呂から出てきた。…とりあえず伝える事は伝えた、どう思うかも君次第だが俺は"仕事"についてはキッチリとやる!それだけ分かってくれ!さらばだ!』


少しだけ焦った口調で、辰実は一方的に電話を切った。


新しい疑問は生まれたものの、それも正直に話してくれるだろうと思うと少しだけスッキリはしていたのである。


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