第肆拾玖話

雨の日の夜。

バイト帰りの息子が、びしょ濡れで帰宅した。

傘を持っていなかったようで、まるでプールに飛び込んだかと思うほど濡れていた。

私は、息子をお風呂へ促し、キッチンに雑巾を取りに行った。

すると、息子のびちゃっという足音の後を追うように、もう一つ足音が聞こえた。

咄嗟に廊下に出るが、そこには誰もおらず、息子がお風呂のドアを閉める音が響いた。

気のせいかと思い、息子の部屋へ着替えを取りに行く。

バスタオルも用意してあげようと、脱衣所のドアを開けると、そこには……

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