第参拾肆話

部活で帰りが遅くなり、一人で夜道を自転車で帰る。

街灯のある河川敷沿いを走っていると、遠くから子供の笑い声がした。

近くに住宅街もあるので、そこから聞こえたのかと思っていると、今度はさっきよりも近い所で聞こえる。

誰かいるのか?

少し辺りを見回すが、人がいる気配はない。

すると今度は後ろの方から聞こえる。

自転車で走ってるのに、近づいてくるっておかしくないか……?

怖くなって、スピードを上げる。

しかし、その声はすぐ後ろから聞こえてくる。

怖いとは思いつつも、正体が気になり自転車を停めて振り返ると……

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