第参拾弐話
私はレンタルショップで働いている。
映像や音楽ソフトだけではなく、コミックも置いてある。
この店にも、もちろん常連さんがいる。
近所に住んでる年配の方や、若い人。
その中に、いつも同じ時間に来店する女性がいた。
毎日、店を見て回ってから同じ棚のコミックを立ち読みしている。
そして、気づくと居なくなっているのだ。
彼女に気づいてから一ヶ月くらい経った頃。
いつもの時間に、彼女がやってきた。
一緒にシフトに入っている後輩に「あの方、いつも同じ時間に来店されるよね」と声をかけると「え?誰も来てませんよ?」と返される。
なら、私が見てるのは……?
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